ぎどう‐さんし【儀同三司】
《儀礼の格式が三司(太政大臣・左大臣・右大臣)と同じである意》准大臣の異称。 《儀同三司を自称したところから》藤原伊周(ふじわらのこれちか)の異称。
ギベルティ【Lorenzo Ghiberti】
[1378〜1455]イタリアの彫刻家。フィレンツェのサンタ‐マリア‐デル‐フィオーレ大聖堂の洗礼堂を飾る青銅扉の作者として有名。著に「覚え書」がある。
ぎょうねん【凝然】
[1240〜1321]鎌倉後期の華厳宗の僧。伊予の人。字(あざな)は示観。各宗の教義に精通。後宇多上皇に菩薩戒を授け、東大寺戒壇院の長老となった。著述1200余巻といわれ、「八宗綱要」「浄土源流...
ぎょく‐かん【玉澗】
中国、宋末・元初の画僧。本名は若芬(じゃくふん)、字(あざな)は仲石。浙江(せっこう)省の人。破墨(はぼく)山水を得意とし、代表作に「廬山図」「瀟湘八景図」がある。生没年未詳。
ギルバート【William Gilbert】
[1544〜1603]英国の医師・物理学者。磁気現象を実験的に研究し、地球が磁石であるという仮説を導入。磁気と区別して電気にエレクトリックの名称を与えた。磁気学の父とよばれる。著「磁石について」6巻。
クザーヌス【Nicolaus Cusanus】
[1401〜1464]ドイツの聖職者・哲学者。枢機卿(すうききょう)。神を矛盾的統一とする「反対の一致」説で知られる。数学や自然科学にも明るかった。著「知ある無知」「カトリック的和合について」な...
くしだ‐まごいち【串田孫一】
[1915〜2005]詩人・哲学者・随筆家。東京の生まれ。東京帝大を卒業後、パスカルの研究者として教鞭をとるかたわら、「歴程」などの詩誌で活躍。昭和33年(1958)には尾崎喜八らと山の文芸誌「...
くじょう‐かねざね【九条兼実】
[1149〜1207]鎌倉初期の公卿。藤原忠通の子。九条家の祖。法名は円証。源平争乱期に複雑な政治生活を送るが、源頼朝と結び、摂政・関白となった。博学をもって知られ、典礼・和歌・音楽・書に秀でた...
くじょう‐たけこ【九条武子】
[1887〜1928]歌人。京都の生まれ。西本願寺の大谷光尊の次女。佐佐木信綱に学び、歌集に「金鈴」「白孔雀」などがある。
くじょう‐みちいえ【九条道家】
[1193〜1252]鎌倉前期の公卿。兼実(かねざね)の孫。四男頼経を将軍として鎌倉に送り、また、公武協調策によって摂政・関白となり、権勢を得た。のち出家、不遇のうちに死去。日記「玉蘂(ぎょくず...