みんちょう【明兆】
[1351ころ〜1431]室町初期の画僧。淡路の人。字(あざな)は吉山。号、破草鞋(はそうあい)。東福寺の殿司(でんす)となり、兆殿司ともよばれる。宋・元の画風を研究、肥痩(ひそう)のある墨線と...
むく‐はとじゅう【椋鳩十】
[1905〜1987]児童文学作家。長野の生まれ。本名、久保田彦穂(ひこほ)。自然や野生動物をテーマとする作品を多く書いた。作「片耳の大鹿」「孤島の野犬」「大造じいさんとガン」など。
ムッソリーニ【Benito Mussolini】
[1883〜1945]イタリアの政治家。社会党左派に属したが、第一次大戦で主戦論をとったため除名。戦後、ファシスタ党を結成し、1922年に独裁体制を樹立。エチオピアを侵略しアルバニアを併合、スペ...
むとう‐きよし【武藤清】
[1903〜1989]建築学者。茨城の生まれ。東大教授。耐震設計の実用化に貢献し、日本の超高層建築時代を切り開いた。東京の霞が関ビルディングなどを設計。昭和58年(1983)文化勲章受章。
ムハンマド‐イクバール【Muḥammad Iqbāl】
[1877〜1938]現代インド‐ムスリムを代表する詩人・思想家。イスラム国家独立の構想をいだいた。パキスタン建国の思想的先駆者で、国家的詩人。
むらかみ‐りゅう【村上竜】
[1952〜 ]小説家。長崎の生まれ。本名、竜之助。米軍基地周辺に生きる若者の風俗を強烈に描いた「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞受賞。江藤淳がサブカルチャー文学と評して論議を呼んだ。他に「コ...
むらた‐せいふう【村田清風】
[1783〜1855]江戸後期の長州藩士。藩主毛利敬親(もうりたかちか)に登用されて藩政改革を推進し、兵制の改革、殖産興業を行い、長州藩興隆の基礎を築いた。むらたきよかぜ。→越荷方
ムリーリョ【Bartolomé Esteban Murillo】
[1617〜1682]スペイン‐バロックの代表的画家。セビーリャ派の指導的存在となり、聖母像などの宗教画や風俗画を描いた。ムリリョ。
ムージル【Robert Musil】
[1880〜1942]オーストリアの小説家。第一次大戦前後のオーストリアの世相を描いた未完の大作「特性のない男」は、20世紀文学を代表する作品の一つに数えられる。ほかに、長編「若いテルレスの惑い...
メナンドロス【Menandros】
[前342ころ〜前291ころ]古代ギリシャの喜劇作家。アテネの市民生活を題材に、性格描写の巧みな風俗喜劇を100編ほど書いたが、現存するのは「気むずかし屋」など4編で、他は断片だけが伝わる。