ヤウス【Hans Robert Jauss】
[1921〜1997]ドイツの文学理論家。コンスタンツ学派の代表的理論家。文学作品において、読者の解釈を重視する「受容美学」を提唱。著「美的経験と文学的解釈学」「挑発としての文学史」など。
やぎ‐じゅうきち【八木重吉】
[1898〜1927]詩人。東京の生まれ。敬虔(けいけん)なキリスト者として、詩壇の外にあって純化された詩を発表した。詩集「秋の瞳」「貧しき信徒」など。
やしろ‐ひろかた【屋代弘賢】
[1758〜1841]江戸後期の国学者。江戸の人。号、輪池。幕府の書役(かきやく)・右筆となり、塙保己一(はなわほきいち)を助けて「群書類従」編纂に参加。和漢の書を収集し、蔵書家としても知られた...
ヤスパース【Karl Jaspers】
[1883〜1969]ドイツの哲学者。現象学的精神病理学の専門家として「精神病理学総論」を著して名声を得たが、のちに哲学へ移行。ハイデッガーとならぶ実存主義哲学の代表者となった。著「哲学」「実存...
やないはら‐ただお【矢内原忠雄】
[1893〜1961]経済学者。愛媛の生まれ。東大教授。植民政策を研究し、昭和12年(1937)戦争政策を批判して教授の職を追われ、第二次大戦後復帰。のち、東大総長。無教会派キリスト教伝道者とし...
やながわ‐けんぎょう【柳川検校】
[?〜1680]江戸前期の地歌の演奏家・作曲家。柳川流の創始者。大坂の人。地歌三味線の名手として京都で活躍。三味線組歌の破手(はで)組を作曲したといわれる。
やなぎや‐きんごろう【柳家金語楼】
[1901〜1972]落語家・演芸作家・喜劇俳優。東京の生まれ。本名、山下敬太郎。筆名、有崎勉。陸軍入隊の経験から「兵隊落語」を自作して人気を獲得。多くの新作落語を書いたほか、映画・舞台の喜劇俳...
やまおか‐てっしゅう【山岡鉄舟】
[1836〜1888]江戸末期から明治の剣術家・政治家。江戸の人。通称、鉄太郎。旧幕臣で無刀流剣術の流祖。戊辰(ぼしん)戦争の際、勝海舟の使者として西郷隆盛を説き、西郷・勝の会談を実現させて江戸...
やまかわ‐まさお【山川方夫】
[1930〜1965]小説家。東京の生まれ。本名、嘉巳(よしみ)。田久保英夫らと「三田文学」を復刊し編集長として活躍。自らも小説を執筆し「演技の果て」などで4度の芥川賞候補、「クリスマスの贈物」...
やまがた‐ありとも【山県有朋】
[1838〜1922]軍人・政治家。陸軍大将・元帥。山口の生まれ。松下村塾に学ぶ。明治維新後、ヨーロッパ諸国の軍制を視察、陸軍創設・徴兵令施行・軍人勅諭の発布など軍制の整備に努めた。法相・内相・...