とくだ‐しゅうせい【徳田秋声】
[1872〜1943]小説家。金沢の生まれ。本名、末雄。尾崎紅葉の門に入る。自然主義文学の代表的作家として活躍、大正中期以後は心境小説に秀作を残した。作「黴」「あらくれ」「仮装人物」「縮図」など。
トスカネッリ【Paolo dal Pozzo Toscanelli】
[1397〜1482]イタリアの地理・天文学者。フィレンツェの人。地球球形説を信じて西方航路を主張、コロンブスにその見解を伝え、自作の世界地図を贈った。
トックビル【Charles Alexis Henri Clérel de Tocqueville】
[1805〜1859]フランスの歴史家・政治家。1849年に外相に就任。ルイ=ナポレオンのクーデターに反対して逮捕され、政界を退く。著「アメリカの民主主義」「旧制度とフランス革命」など。
ド‐ゴール【Charles André Joseph Marie de Gaulle】
[1890〜1970]フランスの軍人・政治家。第18代大統領。1940年フランスの対ドイツ降伏後、ロンドンに自由フランス政府を樹立してレジスタンスを指導。解放後、共和国臨時政府主席。一時引退した...
ながい‐なおむね【永井尚志】
[1816〜1891]幕末期の幕臣、維新期の官吏。三河奥殿藩主松平乗尹(まつだいらのりただ)の子。名は「なおゆき」とも。旗本永井尚徳の養子となり、長崎海軍伝習所総督、初代外国奉行、初代軍艦奉行を...
ながい‐りゅうたろう【永井柳太郎】
[1881〜1944]政治家。石川の生まれ。早大教授。雑誌「新日本」主筆。憲政会から代議士となり、のち立憲民政党。拓相・逓相・鉄道相を歴任。雄弁家で知られた。
にしやま‐そういん【西山宗因】
[1605〜1682]江戸前期の連歌師・俳人。談林派の祖。肥後の人。名は豊一(とよかず)。別号、西翁・梅翁など。里村昌琢に連歌を学び、主家加藤侯没落後、大坂天満宮の連歌所宗匠となった。俳諧では自...
にちろう【日朗】
[1243〜1320]鎌倉時代の日蓮宗の僧。下総(しもうさ)の人。六老僧の一人。号、筑後房。通称、大国阿闍梨(あじゃり)。早くから日蓮に随侍し、のち鎌倉妙本寺・武蔵池上本門寺の主。多くの門弟を育てた。
にのみや‐そんとく【二宮尊徳】
[1787〜1856]江戸後期の農政家・思想家。相模の人。通称、金次郎。農家に生まれ、没落した家を再興。のち、諸藩・諸村の復興に尽力、幕臣となった。徹底した実践主義者で、その思想・行動は報徳社運...
ノリス【Frank Norris】
[1870〜1902]米国の小説家。ゾラや社会進化論の影響を受け、米国における自然主義文学の先駆者となった。小説「マクティーグ」、評論「作家の責任」など。