せきの‐ただし【関野貞】
[1868〜1935]建築家・建築史家。新潟の生まれ。東大教授。日本・朝鮮・中国各地の古建築・遺跡・古美術を広く調査・研究し、建築史・美術史・考古学に大きな業績を残した。様式史的観点から法隆寺非...
せしん【世親】
《(梵)Vasubandhuの訳》4〜5世紀ごろの北インドの僧。小乗を修め「倶舎論」を著したが、兄の無著(むじゃく)に従って大乗に転じた。瑜伽唯識(ゆがゆいしき)思想を主張し、「唯識二十論」「唯...
セネカ【Lucius Annaeus Seneca】
[前4ころ〜後65]ローマのストア学派の哲学者。スペインのコルドバの生まれ。皇帝ネロに仕えたが、のちに謀反の疑いを受け、命令によって自殺した。常に道義を説き、実践哲学を主張。著「対話篇」「自然問...
セラフィモービチ【Aleksandr Serafimovich】
[1863〜1949]ソ連の小説家。本姓ポポフ(Popov)。その作「鉄の流れ」は社会主義リアリズムの一典型とされる。
セリーヌ【Louis-Ferdinand Céline】
[1894〜1961]フランスの小説家。第一次大戦後、世界の悪意と人間の悲惨を描いた作品で物議をかもす。のち、反ユダヤ主義の著作を発表し、第二次大戦後に戦犯の罪に問われた。作「夜の果てへの旅」「...
せん‐げんどう【銭玄同】
[1887〜1939]中国の言語学者。本名、銭夏。浙江省呉興の人。日本に留学し、章炳麟(しょうへいりん)に師事。帰国後は国立北京高等師範などで教える。五・四文化革命に参加し、胡適らと「新青年」を...
ゼノン【Zēnōn】
[前335ころ〜前263ころ]古代ギリシャの哲学者。ストア学派の祖。道徳を唯一の善とし、それに基づく自足を理想とする実践哲学を主張。キプロスのゼノン。
ソールズベリ【Robert Arthur, 3rd Marquis of Salisbury】
[1830〜1903]英国の政治家。ディズレーリのあとを継いで保守党党首となり、1885年から1902年にかけて三度首相に就任。南ア戦争などの帝国主義政策を推進。
ゾラ【Émile Zola】
[1840〜1902]フランスの小説家。「実験小説論」を著し、自然主義文学の方法を唱道。その実践として「居酒屋」「ナナ」「大地」などの作品を含む「ルーゴン‐マッカール叢書」20巻を発表した。後年...
たかた‐さなえ【高田早苗】
[1860〜1938]教育家・政治家。江戸の生まれ。大隈重信の東京専門学校(のちの早稲田大学)の創立に参画。同校で主に憲法学を講じ、のち総長。その間、衆議院議員当選6回。第二次大隈内閣では文相を...