くさか‐げんずい【久坂玄瑞】
[1840〜1864]幕末の長州藩士。名は通武。通称は義助。吉田松陰門下。尊王攘夷の急進派で、品川の英国公使館焼き討ち、下関外国艦船砲撃に参加。蛤御門(はまぐりごもん)の変で負傷し、自刃。
くぜ‐てるひこ【久世光彦】
[1935〜2006]演出家・小説家。東京の生まれ。「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などのテレビドラマを演出、大ヒットとなる。文筆業にも活躍の場を広げ、小説「聖なる春」で芸術選奨。他に「一九三四...
くぜ‐ひろちか【久世広周】
[1819〜1864]幕末の老中。下総(しもうさ)国関宿藩主。安政の大獄で井伊直弼と対立。井伊の死後、安藤信正とともに公武合体政策を推進し、和宮(かずのみや)降嫁を実現。
くはら‐ふさのすけ【久原房之助】
[1869〜1965]実業家・政治家。山口の生まれ。久原鉱業所・日立製作所などを創立。金融恐慌後、政界に入り、逓相・政友会総裁を歴任。第二次大戦後公職追放、解除後は中ソ両国との国交回復に尽力した。
くはら‐みつる【久原躬弦】
[1856〜1919]化学者。岡山の生まれ。京都大学総長。日本における有機化学研究の理論的基礎を築いた。著「立体化学要論」など。
くぼ‐さかえ【久保栄】
[1900〜1958]劇作家・演出家。北海道の生まれ。築地小劇場文芸部を経て、新築地劇団・新協劇団・東京芸術劇場の結成に参加、劇作・演出・評論に活躍。戯曲「五稜郭(ごりょうかく)血書」「火山灰地...
くぼた‐べいせん【久保田米僊】
[1852〜1906]日本画家。京都の生まれ。本名、満寛。鈴木百年(すずきひゃくねん)に師事。「国民新聞」の挿絵を担当し、報道画に新分野を切り開いた。
くぼた‐まんたろう【久保田万太郎】
[1889〜1963]小説家・劇作家・俳人。東京の生まれ。俳号、暮雨・傘雨。東京の下町を舞台に、市井の人々の生活と情緒を描いた。文化勲章受章。小説「末枯(うらがれ)」「寂しければ」「春泥」、戯曲...
くぼ‐てんずい【久保天随】
[1875〜1934]漢学者・漢詩人。東京の生まれ。本名、得二。評論・随筆・新体詩などを広く発表。著「白露集」「秋碧吟廬詩鈔」など。
ひさあき‐しんのう【久明親王】
[1276〜1328]鎌倉幕府第8代将軍。在職1289〜1308。後深草天皇の子。将軍退任後は京に送還された。名は「ひさあきら」とも。