いしはら‐かんじ【石原莞爾】
[1889〜1949]陸軍中将。山形の生まれ。関東軍参謀として、満州事変、満州国建設を推進。のち、東条英機と対立、予備役(よびえき)となった。東亜連盟の指導者。
いたがき‐せいしろう【板垣征四郎】
[1885〜1948]陸軍大将。岩手の生まれ。関東軍参謀として満州事変に主導的役割を果たした。近衛・平沼内閣の陸相、支那派遣軍総参謀長を歴任。第二次大戦後、極東国際軍事裁判でA級戦犯とされ、絞首刑。
うちだ‐こうさい【内田康哉】
[1865〜1936]外交官・政治家。熊本の生まれ。明治末から五度外相を務めた。満州事変後、満鉄総裁、斎藤内閣の外相となり、幣原(しではら)協調外交に対して、焦土外交とよばれる強硬な外交政策を推...
きん‐ぎょくきん【金玉均】
[1851〜1894]朝鮮李朝末期の政治家。開化派(独立党)の指導者。公州(忠清南道)の人。朝鮮改革と清国の影響力の排除をめざし、1884年甲申(こうしん)事変を起こしたが、失敗して日本に亡命。...
しょう‐ぐん【蕭軍】
[1907〜1988]中国の小説家。遼寧省義県の人。本名は劉鴻霖(りゅうこうりん)。蕭軍は筆名。満州事変後、ハルビンで文学活動に入り、魯迅(ろじん)に認められて「八月の村」を出版。日中戦争中は延...
しらかわ‐よしのり【白川義則】
[1869〜1932]軍人。陸軍大将・元帥。愛媛の生まれ。昭和7年(1932)上海事変のため上海派遣軍司令官となり、同地の天長節祝賀会場で爆弾により重傷を負い、1か月後死去。
せんとう‐てい【宣統帝】
[1906〜1967]中国、清朝最後(第12代)の皇帝。在位1908〜1912。名は溥儀(ふぎ)。辛亥(しんがい)革命で退位。満州事変後の1934年、日本に擁立されて満州国皇帝となり、康徳帝と称...
ちょう‐がくりょう【張学良】
[1898〜2001]中国の軍人・政治家。海城県(遼寧(りょうねい)省)の人。字(あざな)は漢卿(かんけい)。張作霖の長男。父の爆死後、日本の反対に抗して、国民政府のもとで全東北の実権を握ったが...
ば‐せんざん【馬占山】
[1885〜1950]中国の軍人。吉林省の人。字(あざな)は秀芳。馬賊出身。満州事変後、日本と妥協し満州国初代軍政部総長となったが、脱出し反満抗日戦を指導、敗れてソ連領に脱出。1933年上海に帰...
ほんじょう‐しげる【本庄繁】
[1876〜1945]陸軍軍人。兵庫の生まれ。大将、男爵。関東軍司令官、侍従武官長、枢密顧問官。満州事変勃発時の関東軍司令官で、満州国の建国にも関与した。敗戦後に自決。遺稿に「本庄日記」がある。