たなべ‐ひさお【田辺尚雄】
[1883〜1984]音楽学者。東京の生まれ。東洋音楽学会初代会長。武蔵野音大教授。日本および東洋音楽の科学的研究の先駆者で、正倉院楽器調査などに従事。学士院賞受賞。昭和56年(1981)文化功...
たるい‐とうきち【樽井藤吉】
[1850〜1922]政治家・社会運動家。奈良の生まれ。自由民権運動に参加し、明治15年(1882)東洋社会党を結成。大井憲太郎らの大阪事件に連座。のち、衆議院議員。大アジア主義を主張、「大東合...
だん‐いくま【団伊玖磨】
[1924〜2001]作曲家・指揮者・随筆家。東京の生まれ。東京音楽学校卒。芸術院会員。団琢磨の孫。山田耕筰、諸井三郎らに師事。昭和28年(1953)、芥川也寸志、黛敏郎と「三人の会」を結成。創...
だん‐ぎょくさい【段玉裁】
[1735〜1815]中国、清の考証学者。金壇(江蘇省)の人。字(あざな)は若膺(じゃくよう)。号、懋堂(もどう)。戴震(たいしん)に師事、文字訓詁の学に長じ、「説文解字注」「六書音韵(りくしょ...
だんじゅうろう【団十郎】
⇒市川団十郎(いちかわだんじゅうろう)
《代々の市川団十郎が荒事を得意としたところから》荒っぽいこと。「—で出ましたと母くろう」〈柳多留・一七〉
だん‐たくま【団琢磨】
[1858〜1932]実業家。福岡の生まれ。米国に留学。工部省三池鉱山局に勤務後、三井に移り、のち、三井合名会社理事長に就任。三井財閥の最高指導者となったが、血盟団団員に暗殺された。
ダンテ【Dante Alighieri】
[1265〜1321]イタリアの詩人。フィレンツェの人。ルネサンス文学の先駆者で、早逝したベアトリーチェへの精神的愛を終生の詩作の源泉とした。政治家としても活躍。政変による追放後、放浪のうちに著...
チェンバレン【Basil Hall Chamberlain】
[1850〜1935]英国の日本学者。号は王堂。明治6年(1873)来日。東京大学で博言学を講じ、日本語・日本文化を研究した。同44年離日。著「英訳古事記」「日本近世文語文典」「日本口語文典」な...
チェーホフ【Anton Pavlovich Chekhov】
[1860〜1904]ロシアの小説家・劇作家。さりげない出来事のうちに、日常性のなかで俗物化していく人間への批判と人生の意味への問いかけをこめ、風刺とユーモアに富む文体で描いた。小説「退屈な話」...
ちぎ【智顗】
[538〜597]中国、隋の僧。天台宗の第三祖であるが、実質的には開祖。華容(湖南省)の人。姓は陳。字(あざな)は徳安。初め慧思(えし)に師事。天台山にこもって、法華経の精神と竜樹の教学を中国独...