おぎす‐たかのり【荻須高徳】
[1901〜1986]洋画家。愛知の生まれ。フランスに留学。佐伯祐三に師事し、ユトリロ的な画風でパリの風景を描いた。帰国後、新制作協会会員となるが、再びパリに戻り、サロン‐ド‐メに毎年招待出品。...
おくむら‐とぎゅう【奥村土牛】
[1889〜1990]日本画家。東京の生まれ。本名、義三。梶田半古・小林古径に師事。深く温かい観照に基づく作風で知られる。文化勲章受章。 近藤啓太郎による、の評伝。昭和62年(1987)刊...
おぐら‐ゆき【小倉遊亀】
[1895〜2000]女流日本画家。滋賀の生まれ。旧姓、溝上(みぞがみ)。安田靫彦(やすだゆきひこ)に師事。大胆でおおらかな画面構成のうちに明るくさわやかな画風を示す。代表作「浴女」「磨針峠」な...
おさらぎ‐じろう【大仏次郎】
[1897〜1973]小説家。神奈川の生まれ。本名、野尻清彦。「鞍馬天狗」で大衆作家として認められる。著「赤穂浪士」「帰郷」「パリ燃ゆ」「天皇の世紀」など。文化勲章受章。
おざき‐かずお【尾崎一雄】
[1899〜1983]小説家。三重の生まれ。志賀直哉に師事。ユーモラスな独自の筆致の昭和期の代表的な私小説家。「暢気眼鏡(のんきめがね)」で芥川賞を受賞。他に「虫のいろいろ」「あの日この日」など...
おざわ‐せいじ【小沢征爾】
[1935〜2024]指揮者。満州の生まれ。斎藤秀雄から指揮を学ぶ。短大卒業後に単身渡仏し、昭和34年(1959)のブザンソン国際青年指揮者コンクールで優勝。その後、ミュンシュやカラヤンに師事し...
おのえ‐しょうろく【尾上松緑】
[1913〜1989]歌舞伎俳優。2世。東京の生まれ。屋号、音羽屋。7世松本幸四郎の三男。6世尾上菊五郎に師事し、時代物・世話物の立役のほか、舞踊にもすぐれた。文化勲章受章。
おの‐ちくきょう【小野竹喬】
[1889〜1979]日本画家。岡山の生まれ。本名、英吉。竹内栖鳳に師事。土田麦僊(つちだばくせん)らと国画創作協会を結成。初期には洋画的手法を大胆に駆使したが、しだいに穏やかな自然観照的作品に...
かいづか‐しげき【貝塚茂樹】
[1904〜1987]中国史学者。東京の生まれ。小川琢治(おがわたくじ)の次男。湯川秀樹の兄。古代中国の甲骨文字や金石文の研究に業績を残した。昭和59年(1984)文化勲章受章。著「京都大学人文...
かじた‐たかあき【梶田隆章】
[1959〜 ]物理学者。埼玉の生まれ。「ニュートリノ振動」の現象を初めてとらえ、ニュートリノに質量があることを証明した。平成27年(2015)、ノーベル物理学賞受賞。同年、文化勲章受章。