あらきだ‐もりたけ【荒木田守武】
[1473〜1549]室町後期の連歌・俳諧師。伊勢内宮の神官。宗祇(そうぎ)、猪苗代兼載(いなわしろけんさい)に連歌を学び、連歌から俳諧を独立させる基を作った。著「俳諧独吟百韻」「守武千句」など。
なかつか‐いっぺきろう【中塚一碧楼】
[1887〜1946]俳人。岡山の生まれ。本名、直三。河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の新傾向俳句の中心作家。「海紅」創刊に加わり、のち主宰。句集「はかぐら」「多摩川」など。
なかむら‐くさたお【中村草田男】
[1901〜1983]俳人。中国アモイの生まれ。本名、清一郎。「ホトトギス」の同人。新興俳句に対して批判的立場をとった。のち、「万緑」を創刊、主宰。句集「長子」「銀河依然」「美田」など。
なかむら‐てきさい【中村惕斎】
[1629〜1702]江戸前期の儒学者。京都の人。名は之欽。朱子学を奉じ、伊藤仁斎と並び称された。著「四書示蒙句解」「訓蒙図彙」など。
なつめ‐せいび【夏目成美】
[1749〜1817]江戸後期の俳人。江戸の人。名は包嘉。通称、井筒屋八郎右衛門。別号、随斎など。浅草蔵前の札差(ふださし)。乙二(おつに)・大江丸らと交わり、小林一茶の後援者でもあった。句集「...
にしやま‐そういん【西山宗因】
[1605〜1682]江戸前期の連歌師・俳人。談林派の祖。肥後の人。名は豊一(とよかず)。別号、西翁・梅翁など。里村昌琢に連歌を学び、主家加藤侯没落後、大坂天満宮の連歌所宗匠となった。俳諧では自...
ののぐち‐りゅうほ【野々口立圃】
[1595〜1669]江戸前期の俳人。京都の人。名は親重(ちかしげ)。雛人形屋を営み、雛屋と称した。連歌・和歌に長じ、俳諧を松永貞徳に学んだが、のち貞徳に対抗して一派を開いた。著「はなひ草」、句...
ひの‐そうじょう【日野草城】
[1901〜1956]俳人。東京の生まれ。本名、克修(よしのぶ)。新興俳句運動の中心として無季を主張、連作を実践した。句集「花氷」「青芝」など。
ビアス【Ambrose Bierce】
[1842〜1914ころ]米国のジャーナリスト・小説家。辛辣(しんらつ)な風刺で知られる。動乱中のメキシコで行方不明となった。短編集「いのちの半ばに」、警句集「悪魔の辞典」など。
ふじい‐ちくがい【藤井竹外】
[1807〜1866]江戸末期の漢詩人。摂津の人。名は啓。字(あざな)は士開。詩を頼山陽に学ぶ。七言絶句にすぐれ、絶句竹外と称された。著「竹外二十八字詩」など。