フュステル‐ド‐クーランジュ【Numa Denis Fustel de Coulanges】
[1830〜1889]フランスの歴史家。徹底した史料の文献学的研究を基礎に実証的な近代史学を創始した。著「古代都市」「古代フランス政治制度史」など。
ふるかわ‐かおる【古川薫】
[1925〜2018]小説家。山口の生まれ。出身地である長州の幕末・維新期を、綿密に集めた史料に基づいて描いた硬派の歴史小説で知られる。「漂泊者のアリア」で直木賞受賞。他に「走狗(そうく)」「暗...
まんさい【満済】
[1378〜1435]室町前期の真言宗の僧。京都の人。足利義満の猶子となり、醍醐寺座主(ざす)・東寺長者・准三后となった。足利義満・義持・義教の3代にわたって尊信が厚く、幕政の中枢に関与し、黒衣...
みうら‐ひろゆき【三浦周行】
[1871〜1931]歴史学者。島根の生まれ。東大史料編纂所編纂官、のち京大教授。政治史・社会史を実証的に研究。著「日本史の研究」「法制史の研究」。
みかみ‐さんじ【三上参次】
[1865〜1939]歴史学者。兵庫の生まれ。東大教授、史料編纂掛主任として「大日本史料」「大日本古文書」の刊行に従事。「明治天皇御紀」の編修を主宰。著「江戸時代史」など。
もり‐せんぞう【森銑三】
[1895〜1985]書誌学者。愛知の生まれ。東京帝大史料編纂所勤務。近世・近代の人物の伝記や書誌を研究、多くの埋もれた人物を発掘したことで知られる。著作に「渡辺崋山」「おらんだ正月」「西鶴と西...
やまのうえ‐そうじ【山上宗二】
[1544〜1590]安土桃山時代の茶人。堺の人。薩摩屋と号する商人で、千利休に茶を学び、豊臣秀吉に仕えた。のちに放逐され、諸国流浪ののち小田原の陣で再び秀吉と対面したが、不興をかい処刑されたと...
わだ‐ひでまつ【和田英松】
[1865〜1937]国史学者・国文学者。広島の生まれ。史料編纂官となり、「古事類苑」の編纂に尽力。著「官職要解」「本朝書籍目録考証」「栄花物語詳解」。