いずみ‐きょうか【泉鏡花】
[1873〜1939]小説家・劇作家。石川の生まれ。本名、鏡太郎。尾崎紅葉の門下。繊細優雅な文体で、独特の浪漫的境地を開いた。小説「夜行巡査」「照葉(てりは)狂言」「高野聖(こうやひじり)」「婦...
おざき‐ほうさい【尾崎放哉】
[1885〜1926]俳人。鳥取の生まれ。本名、秀雄。波乱に富んだ生活の中で、独自の自由律の句境を確立した。句集「大空(たいくう)」。
かのう‐さくじろう【加能作次郎】
[1885〜1941]小説家。石川の生まれ。自然主義の流れをくむ自伝的・身辺雑記的心境小説を書いた。作「厄年」「世の中へ」「乳の匂ひ」など。
カーソン【Rachel Louise Carson】
[1907〜1964]米国の女性海洋生物学者・作家。農薬などの化学薬品による環境汚染を指摘した「沈黙の春」は、世界に大きな衝撃を与えた。他に海洋生物の生態を描いた「われらをとりまく海」など。
きたおおじ‐ろさんじん【北大路魯山人】
[1883〜1959]陶芸家。京都の生まれ。本名、房次郎。別号に魯卿・無境・夢境など。書・篆刻(てんこく)もよくした。料理に通じ、食器用に斬新な意匠の陶磁器を製作。
きた‐ろっぺいた【喜多六平太】
[1874〜1971]能楽師。シテ方喜多流14世宗家。東京の生まれ。闊達(かったつ)自在な芸境の名人で、衰えていた流勢を盛り返した。文化勲章受章。
キム‐ジハ【金芝河】
[1941〜2022]韓国の詩人・思想家。本名、金英一(キムヨンイル)。李承晩(イスンマン)政権を倒した四月革命に参加し、以降学生運動を主導した。1970年には長編譚詩(たんし)「五賊」を発表し...
くぎょう【公暁】
[1200〜1219]鎌倉幕府第2代将軍源頼家の子。幼名、善哉。父の死後出家して鎌倉鶴岡(つるがおか)八幡宮別当となる。源実朝(さねとも)を父の仇と信じ、八幡宮境内で斬殺(ざんさつ)。のち、逃れ...
くまがい‐もりかず【熊谷守一】
[1880〜1977]洋画家。岐阜の生まれ。フォーブ的な画風から単純化された色面構成の独自の画境を開く。
クーパー【James Fenimore Cooper】
[1789〜1851]米国の小説家。海洋小説と開拓時代の辺境生活を主題とした歴史的小説を書いた。作「モヒカン族の最後」「大草原」など。