あまの‐さだかげ【天野信景】
[1663〜1733]江戸中期の国学者。尾張藩士。随筆に「塩尻」がある。
あわしま‐かんげつ【淡島寒月】
[1859〜1926]文学者。東京の生まれ。本名、宝受郎。江戸文学を愛好し、西鶴を再発見して、その価値を尾崎紅葉・幸田露伴らに伝えた。著「百美文」「梵雲庵(ぼんうんあん)雑話」。
いしばし‐しあん【石橋思案】
[1867〜1927]小説家。武蔵の生まれ。本名、助三郎。尾崎紅葉らと硯友社(けんゆうしゃ)を創立。作品に「乙女心」「わが恋」「京鹿子」など。
いずみ‐きょうか【泉鏡花】
[1873〜1939]小説家・劇作家。石川の生まれ。本名、鏡太郎。尾崎紅葉の門下。繊細優雅な文体で、独特の浪漫的境地を開いた。小説「夜行巡査」「照葉(てりは)狂言」「高野聖(こうやひじり)」「婦...
いちかわ‐さだんじ【市川左団次】
歌舞伎俳優。屋号、高島屋。 (初世)[1842〜1904]大阪の生まれ。9世市川団十郎・5世尾上菊五郎とともに明治の三名優と称された。のち明治座の座主。 (2世)[1880〜1940]初世の...
うつのみや‐さぶろう【宇都宮三郎】
[1834〜1902]明治初期の化学技術者。尾張の人。日本ではじめてセメント製造に成功。炭酸ソーダや耐火れんがの製造、醸造法改良なども指導。
うの‐じゅうきち【宇野重吉】
[1914〜1988]俳優・演出家。福井の生まれ。本名、寺尾信夫。新協劇団などに参加、第二次大戦後は劇団民芸を結成し、中心的指導者として活躍。
うの‐ちよ【宇野千代】
[1897〜1996]小説家。山口の生まれ。新聞の懸賞小説に当選、作家活動に入る。「色ざんげ」「おはん」など愛欲や女性の生をテーマにした作品多数。私生活でも尾崎士郎・東郷青児との恋愛、北原武夫と...
かとう‐かげまさ【加藤景正】
鎌倉時代の伝説的な陶工。京都の人。正式には加藤四郎左衛門景正という。通称、藤四郎。入道して春慶と号した。道元に従って宋へ渡り、製陶法を学んで帰国。尾張の瀬戸に窯を開いたとされ、瀬戸焼また陶工の祖...
かや‐しらお【加舎白雄】
[1738〜1791]江戸中期の俳人。信濃国上田の人。本名、吉春。別号は、昨烏・白尾坊など。諸国を遊歴し、江戸に春秋庵を開いた。著「面影集」「加佐里那止(かざりなし)」「俳諧寂栞(さびしおり)」など。