あさい‐まかて【朝井まかて】
[1959〜 ]小説家。大阪の生まれ。コピーライターを経て作家となる。明治の歌人、中島歌子の生涯を描いた「恋歌(れんか)」で直木賞受賞。他に「実さえ花さえ」など。
いそだ‐こういち【磯田光一】
[1931〜1987]文芸評論家。神奈川の生まれ。「三島由紀夫論」で評論家デビュー。日本の近代文学を中心に幅広い評論活動を展開し、「思想としての東京」で芸術選奨文部大臣賞受賞。「鹿鳴館の系譜」で...
きだ‐みのる
[1895〜1975]小説家。鹿児島の生まれ。本名、山田吉彦。パリ大学で古代社会学を学び、独自の文明批評を展開した。著「気違い部落周游紀行」「道徳を否む者」、共訳に「昆虫記」など。
テオクリトス【Theokritos】
[前300ころ〜前260ころ]古代ギリシャの詩人。シチリア島のシラクサ出身。牧歌の創始者で、シチリアの牧者を詠った田園詩が名高い。31編からなる「牧歌詩集」がある。
ナイポール【Vidiadhar Surajprasad Naipaul】
[1932〜2018]英国の小説家。トリニダード‐トバゴ出身、インド系移民の子。西インド諸島のインド系社会の貧困と混迷を描いた「ビスワス氏の家」は代表作。現代社会の精神的荒廃と複雑な政治的現実を...
ノーノ【Luigi Nono】
[1924〜1990]イタリアの作曲家。十二音音楽から出発し、さまざまな前衛技法を採用する実験的傾向を強めていった。また「ゲルニカの勝利」「生命と愛の歌—広島の橋の上で」「アウシュビッツの事件」...
ひゃくたけ‐ゆうじ【百武裕司】
[1950〜2002]天文家。長崎の生まれ。鹿児島で平成7年(1995)から翌年にかけて二つの新彗星を発見。特に平成8年(1996)発見のものは地球に接近し、世紀の大彗星となった。→百武彗星
みふね‐としろう【三船敏郎】
[1920〜1997]俳優。中国、青島(チンタオ)の生まれ。黒沢明監督の「酔いどれ天使」に主演して、一躍スターとなる。以後、「羅生門(らしょうもん)」「七人の侍」「天国と地獄」など、黒沢作品に欠...
モランテ【Elsa Morante】
[1912〜1985]イタリアの女性作家。モラビアの最初の妻。寓話的な筆致で独得な詩的世界を構築した。小説「禁じられた恋の島」、大作「歴史」など。
わだ‐えいさく【和田英作】
[1874〜1959]洋画家。鹿児島の生まれ。白馬会の結成に参加。外光派的写実の画風により、官展で活躍。文化勲章受章。