ほそだ‐えいし【細田栄之】
[1756〜1829]江戸後期の浮世絵師。江戸の人。本名、時富。旗本の出身で、狩野典信(かのうみちのぶ)に師事。のち浮世絵を手がけ、鳥文斎と号して一派をなした。全身像の優美な美人画が特徴。
ほり‐たつお【堀辰雄】
[1904〜1953]小説家。東京の生まれ。芥川竜之介に師事。フランス文学、特に心理主義的手法の影響を受け、知性と叙情の融合した独自の世界を築いた。作「聖家族」「風立ちぬ」「菜穂子」「美しい村」など。
ほんごう‐しん【本郷新】
[1905〜1980]彫刻家。北海道の生まれ。高村光太郎に師事。新制作派協会彫刻部創設に参加。代表作に戦没学生記念像「わだつみのこえ」「氷雪の門」など。
ぼたんか‐しょうはく【牡丹花肖柏】
[1443〜1527]室町中期の連歌師・歌人。公家の中院通淳(なかのいんみちあつ)の子。別号、夢庵・弄花軒。和歌を飛鳥井雅親(あすかいまさちか)に学び、連歌を宗祇(そうぎ)に師事して古今伝授を受...
まえだこう‐ひろいちろう【前田河広一郎】
[1888〜1957]小説家。宮城の生まれ。徳冨蘆花に師事。小説「三等船客」で注目され、「種蒔く人」「文芸戦線」同人のプロレタリア作家として活躍。他に「赤い馬車」「大暴風雨時代」など。
まえだ‐ゆうぐれ【前田夕暮】
[1883〜1951]歌人。神奈川の生まれ。本名、洋造。尾上柴舟(おのえさいしゅう)に師事。「詩歌」を創刊して、明星派に対抗。自然主義短歌といわれる牧水・夕暮時代を現出した。のち、自由律短歌を提...
まえの‐りょうたく【前野良沢】
[1723〜1803]江戸中期の蘭学者・医者。名は達。豊前(ぶぜん)中津藩医。青木昆陽に師事してオランダ語を学ぶ。杉田玄白らとのオランダ語版「ターヘル‐アナトミア」(解体新書)の翻訳で指導的役割...
まき‐ふみひこ【槙文彦】
[1928〜2024]建築家。東京の生まれ。丹下健三に師事。名古屋大学豊田講堂の設計で注目を集め日本建築学会賞を受賞。黒川紀章らとメタボリズム運動を展開するなど、日本の建築界をリードした。京都国...
まつお‐ばしょう【松尾芭蕉】
[1644〜1694]江戸前期の俳人。伊賀の人。名は宗房。芭蕉は俳号。別号、桃青(とうせい)・風羅坊など。藤堂良忠(俳号、蝉吟(せんぎん))に仕えて俳諧を学び、京都で北村季吟に師事。のち、江戸に...
まつたに‐みよこ【松谷みよ子】
[1926〜2015]児童文学作家・民話研究家。東京の生まれ。本名、美代子。坪田譲治に師事。「ちいさいモモちゃん」で野間児童文芸賞受賞。他に「モモちゃん」シリーズ、「オバケちゃん」シリーズ、「竜...