ひろおか‐あさこ【広岡浅子】
[1849〜1919]実業家。京都の生まれ。豪商三井家の四女で、17歳のとき大阪の広岡信五郎と結婚。維新後は実業界に入り、炭鉱経営や銀行設立などに携わった。日本女子大学校(現日本女子大学)設立な...
ひろさわ‐さねおみ【広沢真臣】
[1834〜1871]幕末の尊攘派志士。長州藩士。藩の安政改革、また討幕運動を画策。維新後、参議に進んだが暗殺された。
ひろしげ【広重】
⇒歌川広重(うたがわひろしげ)
ひろせ‐いぜん【広瀬惟然】
[?〜1711]江戸前期の俳人。美濃の人。通称、源之丞。別号、素牛・鳥落人など。芭蕉の門人。師の没後、諸国を放浪。新奇軽妙な句風で口語調も試み、一茶らの先駆とされる。編著「藤の実」「二葉集」など。
ひろせ‐きょくそう【広瀬旭荘】
[1807〜1863]江戸末期の儒学者・漢詩人。豊後(ぶんご)の人。名は謙。淡窓の弟。兄を継いで咸宜園(かんぎえん)を経営。著「梅墩(ばいとん)詩鈔」。
ひろせ‐たけお【広瀬武夫】
[1868〜1904]軍人。海軍中佐。大分の生まれ。日露戦争中、旅順港閉鎖にあたり、自沈船の福井丸を指揮し、行方不明の杉野孫七兵曹長を退避の最後まで捜すうち、ボート上で被弾戦死。軍神とうたわれた。
ひろせ‐たんそう【広瀬淡窓】
[1782〜1856]江戸後期の儒学者。豊後(ぶんご)の人。名は建。字(あざな)は子基。別号、青渓など。咸宜園(かんぎえん)を開き、子弟を教育。大村益次郎・高野長英はその弟子。著「遠思楼詩鈔」「...
ひろた‐こうき【広田弘毅】
[1878〜1948]政治家・外交官。福岡の生まれ。玄洋社に所属。駐ソ大使・外相を歴任。二・二六事件後首相となり、軍部大臣現役武官制を復活した。のち、近衛内閣の外相。第二次大戦後にA級戦犯として...
ひろつ‐かずお【広津和郎】
[1891〜1968]小説家・評論家。東京の生まれ。柳浪の次男。「神経病時代」で小説家として出発。小説「やもり」「風雨強かるべし」、評論集「作者の感想」など。
ひろつ‐りゅうろう【広津柳浪】
[1861〜1928]小説家。長崎の生まれ。本名、直人。別号、蒼々園。硯友社(けんゆうしゃ)に入り、深刻小説と称される作品を発表。作「変目伝(へめでん)」「黒蜥蜴(くろとかげ)」「今戸心中」など。