ごとう‐こんざん【後藤艮山】
[1659〜1733]江戸中期の医師。江戸の人。名は達。別号は養庵。父の郷里の京都に帰って開業。多くの門人を育て、古医方の祖とされる。当時の医師の常識を破り、僧形をせずに平服をつけた。
ゴールズワージー【John Galsworthy】
[1867〜1933]英国の小説家・劇作家。自由主義的改良主義の立場から、当時の英国社会の物質主義を批判。1932年ノーベル文学賞受賞。小説「フォーサイト家物語」、戯曲「銀の箱」など。
サッケッティ【Franco Sacchetti】
[1330ころ〜1400ころ]イタリアの詩人・小説家。貴族の出身で、フィレンツェ市政に参与。短編集「三百話」で当時の社会を描いた。
シャクルトン【Ernest Henry Shackleton】
[1874〜1922]英国の探検家。スコットの南極探検隊に参加。のち自ら探検隊を組織し、1909年に当時の最南限地に到達した。
しらす‐まさこ【白洲正子】
[1910〜1998]随筆家。東京の生まれ。次郎の妻。幼少より能を習い、当時は女人禁制とされていた能舞台に女性演者として初めて立った。「能面」「かくれ里」で読売文学賞を二度受賞。能のほか、古美術...
ストー【Harriet Elizabeth Stowe】
[1811〜1896]米国の女流小説家。通称、ストー夫人。当時の奴隷制度を批判した「アンクル=トムの小屋」は国内外で大きな反響を巻き起こし、南北戦争への気運を高めた。
そね‐の‐よしただ【曽禰好忠】
平安中期の歌人。丹後掾(たんごのじょう)であったところから、曽丹後・曽丹といわれた。当時の貴族歌壇から排斥された自由清新な歌風は、後世になって評価された。家集に「曽丹集」がある。生没年未詳。
つなしま‐りょうせん【綱島梁川】
[1873〜1907]思想家・評論家。岡山の生まれ。本名、栄一郎。「早稲田文学」の編集に従事。胸を病んでから神秘的宗教観に基づく随想を発表、当時の青年層に影響を与えた。著「病間録」「回光録」など。
てんじく‐とくべえ【天竺徳兵衛】
江戸初期の商人。播磨(はりま)の人。しばしばインドに渡って貿易に従事。その生涯は歌舞伎・浄瑠璃に劇化されている。著「天竺渡海物語」は当時の貿易事情を知る重要な史料。生没年未詳。
どどいつぼう‐せんか【都都逸坊扇歌】
[1804〜1852]江戸後期の俗曲演奏家。初世。常陸(ひたち)の人。本名、岡福次郎。当時流行の都々逸節を改良して今日の曲調に定着させた。即席や謎解きも得意としたが、風刺性をとがめられて江戸を去った。