なかむら‐つね【中村彝】
[1887〜1924]洋画家。茨城の生まれ。中村不折・満谷国四郎に師事。レンブラント・ルノワールらの影響を受け、肖像画を多く描いた。作「エロシェンコ氏の像」など。
なんじょう‐のりお【南条範夫】
[1908〜2004]小説家。東京の生まれ。本名、古賀英正。武士の世の非情さを描いた時代小説で「残酷もの」ブームを巻き起こす。「灯台鬼」で直木賞受賞。他に「細香(さいこう)日記」「月影兵庫」シリ...
ニコルソン【Ben Nicholson】
[1894〜1982]英国の画家。モンドリアンの影響を受け、幾何学的構成の作品を発表。清朗な叙情性を特色とする。
ノックス【John Knox】
[1515ころ〜1572]スコットランドの宗教改革者。カルバンの影響を受け、スコットランドに改革派教会を設立。カトリックの女王メアリ=スチュアートを批判し、激しく対立した。
はせがわ‐かずひこ【長谷川和彦】
[1946〜 ]映画監督。広島の生まれ。中上健次の小説「蛇淫(じゃいん)」を映画化した「青春の殺人者」で監督デビュー、多くの映画賞を受賞し注目を集める。2作目「太陽を盗んだ男」発表以降は監督業か...
バブーフ【François Noël Babeuf】
[1760〜1797]フランスの革命家・思想家。私有財産制の廃止を主張し、共産主義的独裁政権の樹立を目ざして総裁政府転覆を企てるが、逮捕・処刑された。その武装蜂起による権力奪取や革命的独裁の理論...
ビスコンティ【Luchino Visconti】
[1906〜1976]イタリアの映画監督・舞台演出家。ミラノの貴族出身。ネオレアリズモから出発し、のち没落貴族の心象を投影した重厚で耽美(たんび)的な世界を描いた。作「夏の嵐」「ベニスに死す」など。
ビトルビウス【Marcus Vitruvius Pollio】
古代ローマの建築家。前1世紀に活躍。著書「建築十書」は、ルネサンス時代に再評価され、後の建築に大きな影響を与えた。生没年未詳。ウィトルウィウス。
ビュイヤール【Édouard Vuillard】
[1868〜1940]フランスの画家。ゴーギャンや日本の浮世絵の影響を受け、平板な色面による装飾的な画面構成が特色。
ふじい‐おとお【藤井乙男】
[1868〜1946]国文学者・俳人。兵庫の生まれ。京大教授。号、紫影。俳諧・浄瑠璃など近世文学を研究。著「江戸文学研究」など。