おざき‐ほつみ【尾崎秀実】
[1901〜1944]評論家。東京の生まれ。中国問題に詳しく、日本の中国侵略に反対していたが、ゾルゲ事件に連座し、検挙されて刑死。著「現代支那論」、獄中書簡集「愛情はふる星のごとく」など。
おの‐とおざぶろう【小野十三郎】
[1903〜1996]詩人。大阪の生まれ。帝塚山学院短大教授。本名、藤三郎。詩誌「赤と黒」同人。反俗・反権力のアナーキズム詩人として出発、短歌的叙情の否定を提唱。戦後は勤労者のための大阪文学学校...
かわたけ‐しんしち【河竹新七】
歌舞伎脚本作者。 (初世)[1746〜1795]幼名、竹三郎。俳号、能進。江戸で活躍し、浄瑠璃・世話物に長じた。作「垣衣恋写絵(しのぶぐさこいのうつしえ)」など。
(2世)河竹黙阿弥の前名。...
カーリダーサ【Kālidāsa】
4世紀後半から5世紀初めごろのインドの詩人・劇作家。サンスクリット文学の代表者。叙事詩「ラグバンシャ」、叙情詩「メーガドゥータ」、戯曲「シャクンタラー」など。
キケロ【Marcus Tullius Cicero】
[前106〜前43]古代ローマ随一の雄弁家・政治家。執政官のとき、カティリナの陰謀を事前に発見、元老院から「祖国の父」の称号を受けた。共和主義者でカエサルに対立、その死後はアントニウスに反対して...
くぼた‐まんたろう【久保田万太郎】
[1889〜1963]小説家・劇作家・俳人。東京の生まれ。俳号、暮雨・傘雨。東京の下町を舞台に、市井の人々の生活と情緒を描いた。文化勲章受章。小説「末枯(うらがれ)」「寂しければ」「春泥」、戯曲...
くましろ‐たつみ【神代辰巳】
[1927〜1995]映画監督。佐賀の生まれ。成人映画において、性を描きながらも、男女間のやるせない情感をコミカルなタッチも交えつつ表現した。のちには一般映画も手がけた。代表作「赫(あか)い髪の...
クレー【Paul Klee】
[1879〜1940]スイスの画家・銅版画家。ドイツで活躍。豊かな想像力により、明澄な詩情をたたえた抽象画を描いた。
クーパー【Gary Cooper】
[1901〜1961]米国の映画俳優。西部劇を中心に、さまざまな分野の映画に出演した。代表作「モロッコ」「真昼の決闘」「昼下りの情事」など。
グリーン【Graham Greene】
[1904〜1991]英国の小説家。カトリックの立場から、現代人の不安と虚無とを描く。作「権力と栄光」「情事の終わり」など。