たに‐じちゅう【谷時中】
[1599〜1650]江戸初期の儒学者。土佐の人。名は素有。僧名、慈沖。一時、仏門に入ったが、還俗。南村梅軒に学び、南学派(土佐の朱子学派)を隆盛にした。門人に野中兼山・山崎闇斎らがいる。著「素...
たねむら‐すえひろ【種村季弘】
[1933〜2004]独文学者・文芸評論家。東京の生まれ。怪奇幻想文学などを対象に独自の文芸・美術評論を展開。「ビンゲンのヒルデガルトの世界」で芸術選奨、著作集「種村季弘のネオ・ラビリントス」で...
たむら‐こまじろう【田村駒治郎】
[1904〜1961]実業家。大阪の生まれ。関西の繊維問屋田村駒、太陽レーヨンの社長。財力を生かしてプロ野球球団の経営に参画。昭和25年(1950)松竹ロビンスのオーナーとなり、セリーグ初優勝を...
たむら‐りゅういち【田村隆一】
[1923〜1998]詩人。東京の生まれ。第二次大戦後、鮎川信夫らと「荒地」を創刊。戦後詩の旗手として活躍。「言葉のない世界」で高村光太郎賞、「詩集1946〜1976」で無限賞、「奴隷の歓び」で...
つしま‐ゆうこ【津島佑子】
[1947〜2016]小説家。東京の生まれ。本名、里子。太宰治の次女。「ナラ・レポート」で芸術選奨・紫式部文学賞受賞。他に「葎(むぐら)の母」で田村俊子賞、「草の臥所(ふしど)」で泉鏡花文学賞、...
つちみかど‐みちちか【土御門通親】
[1149〜1202]鎌倉初期の廷臣。村上源氏の出。内大臣兼右近衛大将。源頼朝と手を結ぶ関白九条兼実(くじょうかねざね)を退け、外孫の土御門天皇を即位させ、権力を握って鎌倉幕府に対抗した。和歌も...
ともひら‐しんのう【具平親王】
[964〜1009]平安中期の文人・歌人。村上天皇の第7皇子。中務(なかつかさ)卿。六条宮・千種(ちぐさ)殿・後(のちの)中書王とよばれる。文才豊かで、和歌・漢詩文に長じ、音楽・陰陽(おんよう)...
とらざわ‐けんぎょう【虎沢検校】
[?〜1654]文禄・慶長(1592〜1615)のころに活躍した三味線の名手。師匠の石村検校から伝えられた三味線組歌の琉球組を発展させて、本手組・破手組(はでぐみ)をつくったといわれる。
なおき‐さんじゅうご【直木三十五】
[1891〜1934]小説家。大阪の生まれ。本名、植村宗一。「時事新報」に月評を執筆。のち、時代小説「南国太平記」で流行作家となり、大衆文学の向上に貢献。他に「荒木又右衛門」「楠木正成」など。
なかむら‐きちえもん【中村吉右衛門】
歌舞伎俳優。屋号、播磨(はりま)屋。 (初世)[1886〜1954]東京の生まれ。3世中村歌六の長男。9世市川団十郎の芸風を継承し、立役を得意とした。6世尾上菊五郎と菊吉時代をつくった名優。文...