あしだ‐ひとし【芦田均】
[1887〜1959]政治家。京都の生まれ。日本民主党総裁として昭和23年(1948)に連立内閣を組織したが、昭和電工疑獄事件で政界を引退。著「革命前後のロシア」など。→吉田茂
あらはた‐かんそん【荒畑寒村】
[1887〜1981]社会運動家。神奈川の生まれ。本名、勝三。明治37年(1904)横浜平民結社を組織、社会主義宣伝のための伝道行商を行う。赤旗事件・人民戦線事件などで数度入獄。労農派として活動...
ありあけ‐なつお【有明夏夫】
[1936〜2002]小説家。大阪の生まれ。本名、斎藤義和。ユーモアに満ちた作風が特徴。明治初期の大阪の庶民を描いた「大浪花諸人往来(だいなにわしょにんおうらい)」で直木賞受賞。他に「幕末早春賦...
いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】
[1923〜1990]小説家・劇作家。東京の生まれ。新国劇の戯曲を執筆した後、長谷川伸に師事。庶民的な作風と会話文のテクニックを生かした時代物で人気を集める。「錯乱」で直木賞受賞。他に「鬼平犯科...
いしかわ‐さんしろう【石川三四郎】
[1876〜1956]社会主義運動家。埼玉の生まれ。「万朝報(よろずちょうほう)」記者から平民社に入り、「平民新聞」発刊に協力。安部磯雄・木下尚江らとキリスト教社会主義の雑誌「新紀元」を創刊。無...
いしかわ‐たつぞう【石川達三】
[1905〜1985]小説家。秋田の生まれ。ブラジル移民団を描いた「蒼氓(そうぼう)」で第1回芥川賞を受けた。社会的モラルを探究した作品が多い。他に「日蔭の村」「風にそよぐ葦」「人間の壁」など。
いしづか‐きくぞう【石塚喜久三】
[1904〜1987]小説家。北海道の生まれ。国民学校教員ののち、内モンゴルに渡る。「纏足(チャンズウ)の頃」で芥川賞受賞。戦後の作品に「花の海」「肉体の山河」など。
いしむれ‐みちこ【石牟礼道子】
[1927〜2018]小説家。熊本の生まれ。水俣(みなまた)病市民会議を結成、「苦海浄土(くがいじょうど)」で患者の代弁者として水俣病を描く。続く「天の魚」「神々の村」で水俣病三部作を完成。他に...
いたがき‐たいすけ【板垣退助】
[1837〜1919]政治家。土佐の人。愛国公党を結成し民撰議院設立建白書を提出、また土佐に立志社をつくり自由民権運動を指導した。明治14年(1881)自由党を結成。同31年、大隈重信と日本最...
いっぺん【一遍】
[1239〜1289]鎌倉中期の僧。伊予の人。時宗(じしゅう)の開祖。法名は智真(ちしん)。延暦寺に入り、太宰府で法然の孫弟子聖達に浄土教を学ぶ。のち熊野に参籠(さんろう)、霊験により一遍と号し...