さとう‐のぶひろ【佐藤信淵】
[1769〜1850]江戸後期の経済学者。出羽の人。字(あざな)は元海。宇田川玄随・平田篤胤(ひらたあつたね)らに師事。その学問は農政・物産・海防・兵学・天文・国学など広範に及んだ。著「経済要録...
さとう‐はるお【佐藤春夫】
[1892〜1964]詩人・小説家。和歌山の生まれ。生田長江・与謝野寛らに師事。初め「スバル」「三田文学」などに詩歌を発表、のち小説に転じた。文化勲章受章。詩集「殉情詩集」、小説「田園の憂鬱」「...
しばき‐よしこ【芝木好子】
[1914〜1991]小説家。東京の生まれ。本姓、大島。「青果の市」で芥川賞受賞。戦後、「洲崎(すさき)パラダイス」以下の連作で東京下町の特飲街を描く。他に自伝的三部作「湯葉」「隅田川」「丸の内...
しま‐よしたけ【島義勇】
[1822〜1874]江戸末期・明治初期の志士・政治家。佐賀藩士。通称団右衛門。戊辰(ぼしん)戦争で功を立て、秋田県令などを歴任。新政府の政策に反対して帰郷。明治7年(1874)江藤新平らと佐賀...
しみず‐はまおみ【清水浜臣】
[1776〜1824]江戸後期の歌人・国学者。江戸の人。号、泊洦舎(さざなみのや)。村田春海に国学を学び、古典の考証・注釈にすぐれ、王朝的情趣のある歌文を残した。著「泊洦舎文藻」「泊洦舎集」など。
しみず‐もとよし【清水基吉】
[1918〜2008]小説家・俳人。東京の生まれ。「雁立(かりたち)」で芥川賞受賞。他に「白河」「夫婦万歳」など。俳句は石田波郷(はきょう)に師事し、俳誌「鶴」に参加。俳誌「日矢」を創刊、主宰。...
しもだ‐かげき【志茂田景樹】
[1940〜 ]小説家。静岡の生まれ。本名、下田忠男。推理小説を始めとして、ユーモア小説・歴史ものなど幅広い作品で人気を集める。「黄色い牙(きば)」で直木賞受賞。他に「やっとこ探偵」「汽笛一声」など。
じっぺんしゃ‐いっく【十返舎一九】
[1765〜1831]江戸後期の戯作者。駿河の人。本名、重田貞一。初め江戸に出て、のち大坂に行き、浄瑠璃の合作で文筆活動を始めた。江戸に戻り、洒落本・黄表紙などを書き、滑稽本「東海道中膝栗毛」で...
ジャム【Francis Jammes】
[1868〜1938]フランスの詩人。田園の風物・人々を平明にうたった。詩集「夜明けの鐘から夕べの鐘まで」「キリスト教徒の農事詩」など。
じょうごん【浄厳】
[1639〜1702]江戸中期の真言宗の僧。河内(かわち)の人。俗姓、上田氏。字(あざな)は覚彦(かくげん)。江戸時代の梵学(ぼんがく)の復興に功績があった。5代将軍徳川綱吉の帰依を受け、江戸湯...