たいら‐の‐のりつね【平教経】
[1160〜1185]平安末期の武将。教盛の子。能登守。勇猛で、源義仲の軍を水島に破り、屋島の戦いでは佐藤継信を射殺。壇ノ浦の戦いで源義経を取り逃がして入水。
たいら‐の‐むねもり【平宗盛】
[1147〜1185]平安末期の武将。清盛の三男。従一位内大臣。源義仲の軍に追われ、安徳天皇を奉じて京を離れた。のち、義経の軍に一ノ谷の戦いで敗れ、壇ノ浦の戦いで大敗。捕らえられて近江(おうみ)...
たおか‐れいうん【田岡嶺雲】
[1871〜1912]評論家・中国文学者。高知の生まれ。本名、佐代治。社会主義評論で活躍。著「壺中観(こちゅうかん)」「明治叛臣伝」「数奇伝(さっきでん)」など。ほとんどが発売禁止に処せられた。
たかい‐こうざん【高井鴻山】
[1806〜1883]幕末・明治初期の陽明学者。信濃の人。本名、市村健。京都で梁川星巌(やながわせいがん)に、江戸で佐藤一斎に師事。攘夷(じょうい)論・公武合体論を唱えた。明治維新後、東京・長野...
たかなが‐しんのう【尊良親王】
[1311〜1337]後醍醐天皇の第2皇子。名は「たかよし」とも。元弘の変で土佐に流された。足利尊氏(あしかがたかうじ)の離反には新田義貞とともに戦い、越前金ヶ崎城を守ったが、落城し、自害した。
たかの‐ふさたろう【高野房太郎】
[1869〜1904]労働運動家。長崎の生まれ。岩三郎の兄。渡米して職工義友会を組織。ゴンパーズの知己を得、AFL(米国労働総同盟)のオルグとして明治29年(1896)帰国。明治30年(1897...
たかばたけ‐もとゆき【高畠素之】
[1886〜1928]社会思想家。群馬の生まれ。堺利彦の売文社に入り、社会主義雑誌「新社会」の編集に参加。日本で初めて「資本論」を完訳。
たかやま‐ちょぎゅう【高山樗牛】
[1871〜1902]評論家。山形の生まれ。本名、林次郎。東大在学中に小説「滝口入道」を発表し、「帝国文学」発刊に参加。「太陽」を主宰。日本主義を唱えた。のちニーチェの思想を賛美し、晩年は日蓮に...
たきかわ‐ゆきとき【滝川幸辰】
[1891〜1962]刑法学者。岡山の生まれ。京都帝国大学教授のときに滝川事件が起きて休職を命じられた。第二次大戦後に復職し、その後法学部長・総長を歴任。著「刑法講義」「激流」など。→滝川事件 ...
たきやしゃ‐ひめ【滝夜叉姫】
平将門(たいらのまさかど)の娘と伝えられる女性。妖術を使って活躍する話が「善知鳥安方(うとうやすかた)忠義伝」や歌舞伎に脚色されている。