とうぼう‐さく【東方朔】
[前154ころ〜前93ころ]中国、前漢の文人。平原厭次(山東省)の人。字(あざな)は曼倩(まんせい)。武帝に仕えたが、巧みなユーモアと奇行により道化的存在だった。西王母の桃を盗んで食べ長寿を得...
と‐ほ【杜甫】
[712〜770]中国、盛唐期の詩人。鞏(きょう)県(河南省)の人。字(あざな)は子美(しび)。少陵と号し、杜工部、老杜とも呼ばれる。青年時代から各地を放浪。湖南省の湘江付近で不遇の一生を終えた...
とよとみみ‐の‐みこと【豊聡耳命】
聖徳太子の異称。
なかえ‐とうじゅ【中江藤樹】
[1608〜1648]江戸前期の儒学者。近江(おうみ)の人。名は原。字(あざな)は惟命。日本陽明学派の祖。初め朱子学を修め、のち、陽明学を首唱して近江聖人とよばれた。熊沢蕃山・淵岡山(ふちこうざ...
なかむら‐かんざぶろう【中村勘三郎】
歌舞伎俳優。 (初世)[1598〜1658]山城の人。屋号、柏屋。寛永元年(1624)江戸中橋に江戸で最初の歌舞伎劇場猿若座を創立、のち中村座と改称。以後代々俳優と座元を継承。猿若勘三郎。 ...
ながや‐おう【長屋王】
[684〜729]奈良前期の政治家。天武天皇の孫。高市皇子の子。聖武天皇のもとで左大臣となり、藤原氏を抑えて皇親政治を推進したが、讒言(ざんげん)により、自殺に追い込まれた。
なんじょう‐ぶんゆう【南条文雄】
[1849〜1927]仏教学者。岐阜の生まれ。号、碩果。英国に留学し、マックス=ミュラーに師事し梵文学を研究。のち大谷大学学長を務め、仏典研究に貢献。著「大明三蔵聖教目録」「梵本般若心経」など。
ハインリヒ【Heinrich】
(1世)[876〜936]中世ドイツ、ザクセン朝初代の国王。在位919〜936。オットー1世の父。マジャール人の侵入を退け、東方のドイツ化、キリスト教化に努めた。 (4世)[1050〜110...
ばい‐ぎょうしん【梅尭臣】
[1002〜1060]中国、北宋の詩人。宛陵(安徽省)の人。字(あざな)は聖兪(せいゆ)。技巧をこらした西崑(せいこん)派の詩風に反対し、感情の率直な表出を主張した。「宛陵集」60巻がある。
バウアー【Bruno Bauer】
[1809〜1882]ドイツの哲学者・神学者。弟エドガーとともにヘーゲル左派の指導者として聖書を批判、キリストの神性と実在性を否定した。著「ヨハネ福音書批判」など。