シェリング【Friedrich Wilhelm Joseph von Schelling】
[1775〜1854]ドイツの哲学者。神秘的直観を重視し、合理主義哲学の限界を批判、絶対者において自然と自我とが合一すると説く同一哲学を主唱。著「先験的観念論の体系」「人間的自由の本質」。
しば‐こうかん【司馬江漢】
[1747〜1818]江戸後期の洋風画家。江戸の人。本名、安藤吉次郎。別号、春波楼など。鈴木春信門下の浮世絵師となるが、のち写生体の漢画、美人画を描き、さらに平賀源内らの影響で洋風画に転じた。日...
シベリウス【Jean Julius Christian Sibelius】
[1865〜1957]フィンランドの作曲家。祖国の歴史・自然を基調に、民族主義的な独自の世界を確立した。交響詩「フィンランディア」「タピオラ」など。
しまざき‐とうそん【島崎藤村】
[1872〜1943]詩人・小説家。筑摩県馬籠村(のちの長野県神坂村。山口村など名称の変更を経て、現在は岐阜県中津川市)の生まれ。本名、春樹。北村透谷らの「文学界」創刊に参加。詩集「若菜集」を...
しまむら‐ほうげつ【島村抱月】
[1871〜1918]評論家・小説家・新劇運動家。島根の生まれ。本名、滝太郎。坪内逍遥とともに文芸協会を設立、「早稲田文学」を主宰し、自然主義文学運動に活躍。のち、松井須磨子と芸術座を組織し、西...
しゃ‐れいうん【謝霊運】
[385〜433]中国、南朝の宋の詩人。陽夏(河南省)の人。永嘉太守・侍中などを歴任。のち、反逆を疑われ、広州で処刑された。江南の自然美を精緻(せいち)な表現によって山水詩にうたった。
シュティフター【Adalbert Stifter】
[1805〜1868]オーストリアの小説家。精密な自然描写のうちに人間性の問題を追究した。作「石さまざま」「晩夏」など。
シュトラウス【David Friedrich Strauss】
[1808〜1874]ドイツの哲学者・神学者。ヘーゲル哲学の影響を強く受け、神秘的、超自然的なものを排斥する立場から聖書批判を行い、福音書の内容を神話とする「イエスの生涯」を書いた。
シュトルム【Theodor Storm】
[1817〜1888]ドイツの詩人・小説家。弁護士・判事としての職のかたわら、北ドイツの陰鬱な自然を背景に、叙情詩から出発して後期には叙事的・写実的な小説を書いた。小説「みずうみ」「白馬の騎士」など。
シュミットボン【Wilhelm Schmidtbonn】
[1876〜1952]ドイツの劇作家・小説家。郷土のライン川下流域を舞台に、自然への親近感と素朴な人間愛を詩情豊かに描いた。戯曲「街の子」、小説「流れのほとりに生まれて」など。