あだち‐けんぞう【安達謙蔵】
[1864〜1948]政治家。熊本の生まれ。立憲同志会・憲政会・民政党の幹部。選挙の神様といわれた。逓相・内相を歴任。
あらかわ‐とよぞう【荒川豊蔵】
[1894〜1985]陶芸家。岐阜の生まれ。北大路魯山人に師事。志野焼の窯跡を発見し、古志野・瀬戸黒などの復興に努力した。文化勲章受章。
いちかわ‐らいぞう【市川雷蔵】
[1931〜1969]俳優。8世。京都の生まれ。本名、亀崎章雄(かめざきあきお)。のちに竹内嘉男(よしお)、太田吉哉と改名。歌舞伎界から映画界へ転身。「新・平家物語」に主演して注目を集めると、「...
うちだ‐ぎんぞう【内田銀蔵】
[1872〜1919]経済史学者。東京の生まれ。京大教授。日本経済史研究の開拓者。日本史研究の近代的学風を確立。著「日本近世史」「経済史」など。
えばら‐たいぞう【潁原退蔵】
[1894〜1948]国文学者。長崎の生まれ。京大教授。江戸文学、特に俳諧を研究。著「俳諧史の研究」「江戸時代語の研究」など。
おおもり‐しょうぞう【大森荘蔵】
[1921〜1997]哲学者。岡山の生まれ。東大教授。分析哲学から出発、物心二元論を批判して独自の哲学体系を築く。著作に「言語・知覚・世界」「物と心」「新視覚新論」「時は流れず」など。
くわばら‐じつぞう【桑原隲蔵】
[1871〜1931]東洋史学者。福井の生まれ。京大教授。日本における東洋史学を確立。特に東西交渉史、西域の研究に多くの業績を残した。著「蒲寿庚(ほじゅこう)の事蹟」「東洋文明史論叢」など。
こんどう‐じゅうぞう【近藤重蔵】
[1771〜1829]江戸後期の幕臣。北方探検家。名は守重。寛政10年(1798)松前蝦夷地御用役として、蝦夷地を探検し、択捉(えとろふ)に「大日本恵土呂府」の木標を建てた。のち、書物奉行。著「...
とりい‐ようぞう【鳥居耀蔵】
[1796〜1873]江戸後期の幕臣。林述斎の子。名は忠耀(ただてる)。旗本鳥居家の養子。目付になり蛮社の獄で洋学者を弾圧。町奉行として天保の改革を推進。のち、失脚。
みやべ‐ていぞう【宮部鼎蔵】
[1820〜1864]幕末の尊攘派志士。肥後の人。吉田松陰の東北遊行に同行。京都にて討幕運動に活躍するが、池田屋で新撰組に襲われて自刃。