いいおか‐の‐すけごろう【飯岡助五郎】
[1792〜1859]江戸後期の博徒(ばくと)。相模(さがみ)の人。下総(しもうさ)国飯岡(千葉県旭市東部)で飯岡浜一帯を縄張りとし、笹川繁蔵と勢力争いをした。講談・浪曲「天保水滸伝(てんぽうす...
はやし‐がほう【林鵝峰】
[1618〜1680]江戸前期の儒学者。京都の人。羅山の三男。名は、春勝・恕(しのぶ)。別号、春斎。将軍徳川家光に仕えて経書を講じ、「本朝通鑑」などを編纂。幕府外交の機密にも参与した。著「鵝峰文...
はやし‐らざん【林羅山】
[1583〜1657]江戸初期の儒学者。幕府儒官林家の祖。京都の人。名は忠・信勝。法号、道春。朱子学を藤原惺窩(ふじわらせいか)に学び、徳川家康から家綱まで4代の将軍に侍講として仕えた。上野忍岡...
はら‐たんざん【原坦山】
[1819〜1892]幕末・明治期の禅僧・仏教学者。陸奥(むつ)の人。幼名、良作。諱(いみな)は覚仙。号、鶴巣。昌平黌(しょうへいこう)に学び、また医学も修めた。東大印度哲学科の最初の講師。のち...
ばんずいいん‐ちょうべえ【幡随院長兵衛】
[1622?〜1657?]江戸初期の侠客。肥前の人。本名、塚本伊太郎。江戸の浅草花川戸に住み、町奴の頭領として、水野十郎左衛門を党首とする旗本奴と争い、水野邸で殺害された。歌舞伎狂言「浮世柄比翼...
パラケルスス【Philippus Aureolus Paracelsus】
[1493〜1541]スイスの医学者・化学者。錬金術・医学を学び、欧州各国を遍歴。ラテン語に代えてドイツ語で講義するなど、古典医学を批判して追放された。また医薬に水銀などの金属化合物を用い、医化...
ひらた‐かねたね【平田銕胤】
[1799〜1880]幕末・明治初期の国学者・神道家。伊予の人。旧名、碧川篤実。平田篤胤の門人で、のち養子。維新後、侍講・大教正などを歴任。養父の学を祖述、整理補修した。著「祝詞正訓」。
フィヒテ【Johann Gottlieb Fichte】
[1762〜1814]ドイツの哲学者。カント哲学から出発して物自体の考えを否定、自我の実践性を理論的認識にまで広げて基礎づけ、倫理的色彩の濃い思想体系を樹立。ナポレオン占領下のベルリンでの講演「...
ぶっだばっだら【仏駄跋陀羅】
《(梵)Buddhabhadraの音写》[359〜429]北インドの僧。ガンダーラで学び、中国へ渡り、廬山の慧遠のもとで禅経を翻訳・講説した。さらに建業で「摩訶僧祇律」40巻や「華厳経」60巻な...