うすい‐よしみ【臼井吉見】
[1905〜1987]編集者・文芸評論家・小説家。長野の生まれ。筑摩書房創立に参加、「展望」編集長として活躍。「近代文学論争」で昭和31年度(1956)芸術選奨。他に長編小説「安曇野(あずみの)...
うたがわ‐とよくに【歌川豊国】
浮世絵師。 (初世)[1769〜1825]江戸の人。本姓、倉橋。通称、熊吉。号、一陽斎。歌川豊春の門下で、美人画や役者の似顔絵で人気を博したほか、挿絵など広い分野で手腕を発揮。また優秀な門下生...
うたがわ‐とよはる【歌川豊春】
[1735〜1814]江戸中期の浮世絵師。歌川派の始祖。通称、但馬屋庄次郎。号、一竜斎など。豊後(ぶんご)の人で、初め狩野派を学び、のち江戸に出て、鳥山石燕の門に入った。洋風遠近法を用いて江戸名...
うちだ‐いつみ【内田五観】
[1805〜1882]幕末・明治初期の数学者。江戸の人。通称、恭。日下誠(くさかまこと)・高野長英に数学・蘭学を学ぶ。明治政府に仕えて太陽暦の採用に貢献。著「古今算鑑」など。
うちだ‐せいのすけ【内田清之助】
[1884〜1975]鳥類学者。東京の生まれ。農林技師として日本の野鳥保護行政に尽力し、「鳥の博士」として知られた。著「日本鳥類図説」「鳥学講話」など。
うちむら‐ゆうし【内村祐之】
[1897〜1980]精神医学者。東京の生まれ。鑑三の長男。昭和11年(1936)東京帝大教授となり、松沢病院長を兼任。のち国立精神衛生研究所長。また、学生時代は投手として活躍しており、同37年...
きたはら‐あいこ【北原亜以子】
[1938〜2013]小説家。東京の生まれ。本名、高野美枝(よしえ)。女性ならではの視点で描いた時代小説で人気を集める。「恋忘れ草」で直木賞受賞。他に「粉雪舞う」「夜の明けるまで」「慶次郎縁側日...
きたはら‐はくしゅう【北原白秋】
[1885〜1942]詩人・歌人。福岡の生まれ。本名、隆吉。与謝野鉄幹の門人となり、「明星」「スバル」に作品を発表。のち、木下杢太郎(きのしたもくたろう)らと耽美派文学の拠点となる「パンの会」を...
しもむら‐かんざん【下村観山】
[1873〜1930]日本画家。和歌山の生まれ。本名、晴三郎。狩野芳崖(かのうほうがい)・橋本雅邦に師事。日本美術院の創立に参加。卓抜した技法により、伝統的画風を現代に生かした。作「白狐」「弱法...
たなか‐ひでみつ【田中英光】
[1913〜1949]小説家。東京の生まれ。太宰治に師事し、ボート選手としてオリンピックに出場した体験をもとに「オリンポスの果実」を発表。太宰の墓前で自殺。ほかに小説「地下室から」「野狐(やこ)...