はん‐ぞう【范増】
[?〜前204]中国、秦末の知将。楚の項羽に仕え、奇計をもって戦功を立て、亜父と称された。鴻門の会で劉邦を刺そうとして果たさず、のちに項羽と不和になり辞した。
ばんずいいん‐ちょうべえ【幡随院長兵衛】
[1622?〜1657?]江戸初期の侠客。肥前の人。本名、塚本伊太郎。江戸の浅草花川戸に住み、町奴の頭領として、水野十郎左衛門を党首とする旗本奴と争い、水野邸で殺害された。歌舞伎狂言「浮世柄比翼...
ばんどう‐みつごろう【坂東三津五郎】
歌舞伎俳優。屋号、大和屋。 (初世)[1745〜1782]大坂の人。前名、竹田巳之助(みのすけ)。坂東三八の養子となり、改名。江戸へ出て、和実の上手として名声を得た。 (3世)[1775〜1...
ばん‐のぶとも【伴信友】
[1773〜1846]江戸後期の国学者。若狭小浜藩士。通称、州五郎。号、事負(ことひ)。本居宣長没後の門人。歴史の研究、古典の考証にすぐれた。著「比古婆衣(ひこばえ)」「長等山風(ながらのやまか...
ひがしの‐けいご【東野圭吾】
[1958〜 ]小説家。大阪の生まれ。エンジニアの経験を生かして、理科系の専門知識を駆使した異色のミステリーを次々に発表し、若年層を中心に多くの読者を得る。その後、社会派小説やスポーツものも執筆...
ひだい‐てんらい【比田井天来】
[1872〜1939]書家。長野の生まれ。名は鴻。日下部鳴鶴(くさかべめいかく)の門下。古碑帖に直接学んで新境地を開いた。
ひゃくじょう‐えかい【百丈懐海】
[720〜814]中国、唐代の禅僧。福州長楽(福建省)の人。南宗禅の馬祖道一の法をついだ。洪州(江西省)の百丈山に住して教化し、禅門の規範「百丈清規(しんぎ)」を定めて自給自足の体制を確立。
ひらが‐ゆずる【平賀譲】
[1878〜1943]造船工学者。東京の生まれ。造船中将。戦艦長門・陸奥、巡洋艦古鷹・夕張などの軍艦を設計。退役後東大総長に就任した。学士院賞受賞。
フェレイラ【Christovão Ferreira】
[1580〜1650]ポルトガルのイエズス会宣教師。日本名、沢野忠庵。慶長14年(1609)ごろ来日し、上方を中心に布教。迫害にあって棄教。宗門改めに協力。蘭学発展の基礎を築いた。著「顕偽録」「...
ふじた‐ゆうこく【藤田幽谷】
[1774〜1826]江戸後期の儒学者。水戸藩士。名は一正。通称、次郎左衛門。立原翠軒に学び、「大日本史」編集に加わり、彰考館総裁となった。門下に尊王攘夷派の志士が多く出た。著「正名論」「勧農或...