ひじかた‐ひさあきら【土方久徴】
[1870〜1942]銀行家。三重の生まれ。日本銀行から日本興業銀行へ転じて総裁を務めた後、日銀に戻り副総裁・総裁に就任。金融恐慌・世界恐慌への対策に尽力した。
ひだか‐ろくろう【日高六郎】
[1917〜2018]社会学者。中国の生まれ。水俣病などの公害問題や安保闘争、ベトナム反戦運動などに積極的に関わり、日本の市民運動を牽引した。フロムの著作「自由からの逃走」の翻訳を手がけたことで...
ヒメネス【Juan Ramón Jiménez】
[1881〜1958]スペインの詩人。音楽性・色彩感に満ちた叙情詩から出発。のち、装飾性を排した純粋詩を追求した。1956年ノーベル文学賞受賞。代表作「プラテーロと私(わたし)」。
ひめの‐かおるこ【姫野カオルコ】
[1958〜 ]小説家。滋賀の生まれ。多彩な文体を用いて、内省的なものから軽快なものまで幅広い作品を発表。たびたび直木賞候補となり、5度目の「昭和の犬」で受賞。他に「受難」「ツ、イ、ラ、ク」「ハ...
ひゃくたけ‐ゆうじ【百武裕司】
[1950〜2002]天文家。長崎の生まれ。鹿児島で平成7年(1995)から翌年にかけて二つの新彗星を発見。特に平成8年(1996)発見のものは地球に接近し、世紀の大彗星となった。→百武彗星
ひらた‐ゆきえ【平田靫負】
[1704〜1755]江戸中期の薩摩藩の家老。宝暦3年(1753)藩が幕府から命じられた木曽・長良・揖斐(いび)三川分流工事の総奉行となり、1年3か月で完成させたが、莫大な出費と多大な犠牲者を出...
ヒルティ【Carl Hilty】
[1833〜1909]スイスの法学者・哲学者。キリスト教の立場から「幸福論」「眠られぬ夜のために」など、宗教的、倫理的著作を多く残した。
ヒンデミット【Paul Hindemith】
[1895〜1963]ドイツの作曲家。無調性対位法などの手法により、後期ロマン派から脱却した作風を開いた。また、やさしい実用音楽を主張。交響曲「画家マティス」など。
ビクトリア【Victoria】
[1819〜1901]英国女王。在位1837〜1901。1877年からインド女帝を兼任。64年に及ぶ治世の間は、資本主義の発達、全世界にまたがる植民地の獲得などを通して、ビクトリア時代とよばれる...
ビスコンティ【Luchino Visconti】
[1906〜1976]イタリアの映画監督・舞台演出家。ミラノの貴族出身。ネオレアリズモから出発し、のち没落貴族の心象を投影した重厚で耽美(たんび)的な世界を描いた。作「夏の嵐」「ベニスに死す」など。