さくらだ‐じすけ【桜田治助】
[1734〜1806]江戸中期の歌舞伎作者。初世。江戸の人。俳名、左交。上方狂言にも習熟し、警句・しゃれ・風刺に富んだ明るさの中にも翳(かげ)りのある作風が特徴。4世松本幸四郎らと提携し、江戸歌...
さくらだ‐つねひさ【桜田常久】
[1897〜1980]小説家。大阪の生まれ。「平賀源内」で芥川賞受賞。他に「探求者」、伝記小説「安藤昌益(しょうえき)」「画狂人北斎(ほくさい)」など。
さくらば‐かずき【桜庭一樹】
[1971〜 ]小説家。島根の生まれ。「夜空に、満天の星」(のち「AD2015隔離都市」と改題)で作家デビュー。養父と娘の禁断の愛を描いた「私の男」で直木賞受賞。他に「少女には向かない職業」「赤...
さくらま‐きゅうせん【桜間弓川】
[1889〜1957]能楽師。シテ方金春流。東京の生まれ。左陣の次男。前名、金太郎。古雅・繊細な芸風で知られる。
さくらま‐さじん【桜間左陣】
[1836〜1917]能楽師。シテ方金春流。前名、伴馬(ばんま)。熊本細川藩に仕えた桜間家の17代目。のち東京で活躍、明治三名人の一人に数えられた。
さくらまち‐てんのう【桜町天皇】
[1720〜1750]第115代天皇。在位1735〜1747。中御門(なかみかど)天皇の第1皇子。名は昭仁(てるひと)。和歌に長じ、歌集「桜町院坊中御会和歌」「桜町院御集」などがある。
さくらまち‐の‐ちゅうなごん【桜町中納言】
平安後期の歌人、藤原成範(ふじわらのしげのり)の通称。通憲(みちのり)の子。桜を愛し、邸内に多く植えたという。
さくらま‐みちお【桜間道雄】
[1897〜1983]能楽師。シテ方金春流。熊本の生まれ。桜間左陣・桜間弓川に師事。巧緻(こうち)・艶麗な芸風と、独自な曲の解釈を特色とした。
ささかわ‐りんぷう【笹川臨風】
[1870〜1949]評論家・俳人。東京の生まれ。本名、種郎。俳句結社「筑波会」をおこして句作。のち、「帝国文学」の編集に従事。著「日本絵画史」「東山時代の美術」など。
ささがわ‐の‐しげぞう【笹川繁蔵】
[1810〜1847]江戸後期の博徒(ばくと)。下総(しもうさ)国香取郡の人。生家の笹川河岸付近を縄張りとした。飯岡助五郎と勢力争いをして大利根川原で決闘、のちに暗殺された。講談・浪曲「天保水滸...