たちばな‐なんけい【橘南谿】
[1753〜1805]江戸中期の医者・文人。伊勢の人。本名、宮川春暉(みやがわはるき)。字(あざな)は恵風。別号、梅仙。京都で漢方医学を学び、文学にも造詣が深い。全国を遍歴して「西遊記」「東遊記...
ほり‐ばくすい【堀麦水】
[1718〜1783]江戸中期の俳人。加賀金沢の人。名は、堀長。俳諧中興運動において、貞享(じょうきょう)蕉風を唱導した。編著に「新みなし栗」「慶安太平記」など。
まき‐りょうこ【巻菱湖】
[1777〜1843]江戸後期の書家。越後の人。名は大任、字(あざな)は致遠。唐の欧陽詢(おうようじゅん)などの書を学び、端正で明快な書風は菱湖流と呼ばれて明治初期まで広く流行。幕末の三筆の一人。
まさおか‐しき【正岡子規】
[1867〜1902]俳人・歌人。愛媛の生まれ。本名、常規(つねのり)。別号、獺祭書屋(だっさいしょおく)主人・竹の里人。俳句革新に着手し、俳誌「ホトトギス」により活動。また、「歌よみに与ふる書...
ました‐ながもり【増田長盛】
[1545〜1615]安土桃山時代の武将。尾張の人。豊臣秀吉に仕え、五奉行の一人。大和郡山城主。関ヶ原の戦いには西軍に属したが参戦せず、戦後高野山に追放。のち、武蔵岩槻に流され、豊臣家滅亡後自刃した。
まつお‐ばしょう【松尾芭蕉】
[1644〜1694]江戸前期の俳人。伊賀の人。名は宗房。芭蕉は俳号。別号、桃青(とうせい)・風羅坊など。藤堂良忠(俳号、蝉吟(せんぎん))に仕えて俳諧を学び、京都で北村季吟に師事。のち、江戸に...
まつした‐けんりん【松下見林】
[1637〜1704]江戸前期の儒医・国学者。大坂の人。名は慶・秀明。号、西峯山人。和漢の学に精通し、「三代実録」を校訂出版。著「異称日本伝」など。
まつせ‐せいせい【松瀬青々】
[1869〜1937]俳人。大阪の生まれ。本名、弥三郎。正岡子規の門人。関西俳壇に重きをなした。句集「妻木」「鳥の巣」など。
まつなが‐ていとく【松永貞徳】
[1571〜1654]江戸初期の俳人・歌人・歌学者。京都の人。尺五(せきご)の父。名は勝熊。別号、長頭丸(ちょうずまる)・逍遊軒など。和歌を細川幽斎に、連歌を里村紹巴(さとむらじょうは)に学ぶ。...
まつむら‐げっけい【松村月渓】
[1752〜1811]江戸後期の画家・俳人。京都の人。名は豊昌。のち画姓を呉、画名を春(しゅん)とし、呉春と称した。四条派の祖。与謝蕪村に南画を、円山応挙に写生画を学び、両者を折衷して詩趣に富む...