あおの‐すえきち【青野季吉】
[1890〜1961]文芸評論家。新潟の生まれ。早大卒。「種蒔(ま)く人」「文芸戦線」の同人。初期プロレタリア文芸理論確立のため活躍した。著「転換期の文学」「文学五十年」など。
うりゅう‐そときち【瓜生外吉】
[1857〜1937]海軍大将。石川の生まれ。日露戦争のとき、第二艦隊司令官として仁川(インチョン)沖の海戦を指揮。貴族院議員。
かじ‐つねきち【梶常吉】
[1803〜1883]江戸末期・明治初期の七宝工芸家。尾張の人。オランダ七宝を研究して尾張七宝を創始、近代七宝の祖と称される。
しみず‐もとよし【清水基吉】
[1918〜2008]小説家・俳人。東京の生まれ。「雁立(かりたち)」で芥川賞受賞。他に「白河」「夫婦万歳」など。俳句は石田波郷(はきょう)に師事し、俳誌「鶴」に参加。俳誌「日矢」を創刊、主宰。...
たぐち‐うきち【田口卯吉】
[1855〜1905]経済学者・文明史家。江戸の生まれ。号、鼎軒(ていけん)。「東京経済雑誌」を創刊、自由貿易を唱えて政府の経済政策を批判。明治27年(1894)より衆議院議員。「群書類従」「国...
たにぐち‐せんきち【谷口千吉】
[1912〜2007]映画監督。東京の生まれ。妻は女優の八千草薫。黒沢明との共同脚本「銀嶺の果て」で監督デビュー。代表作は、漁場を舞台にした荒々しいタッチの「ジャコ万と鉄」、反戦映画として名高い...
つだ‐そうきち【津田左右吉】
[1873〜1961]歴史学者。岐阜の生まれ。文献批判に基づき、記紀の神話が客観的史実でないことを論証し、日本古代史の科学的研究を開拓した。のち、この上代研究が右翼思想家から告発され、昭和15年...
てらうち‐だいきち【寺内大吉】
[1921〜2008]小説家・僧侶・スポーツ評論家。東京の生まれ。本名、成田有恒(ゆうこう)。仏教への深い造詣を生かし、独特な哲学観に満ちた大衆小説を手がける。「はぐれ念仏」で直木賞受賞。他に「...
ながた‐ぜんきち【永田善吉】
亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)の本名。
にいみ‐なんきち【新美南吉】
[1913〜1943]児童文学者。愛知の生まれ。本名、正八。素朴な善意や人生の哀歓を詩情豊かに描く。作「ごんぎつね」「おぢいさんのランプ」など。