バイルシュタイン【Friedrich Konrad Beilstein】
[1838〜1906]ロシアの化学者。有機化合物の叢書をなす「有機化学便覧」を最初に編集。ニトロトルエンの合成、ハロゲン検出法のバイルシュタイン法の発明などの業績もある。
バウアー【Bruno Bauer】
[1809〜1882]ドイツの哲学者・神学者。弟エドガーとともにヘーゲル左派の指導者として聖書を批判、キリストの神性と実在性を否定した。著「ヨハネ福音書批判」など。
バウムガルテン【Alexander Gottlieb Baumgarten】
[1714〜1762]ドイツの哲学者。ライプニッツ‐ウォルフ学派に属する。感性的認識の学を哲学の一部門として樹立し、美学の創始者とされる。著「形而上学」「美学」など。
ば‐けんちゅう【馬建忠】
[1844〜1900]中国、清末の学者・官僚。丹徒(江蘇省)の人。字(あざな)は眉叔。フランスに遊学し、ヨーロッパの学問方法を取り入れた多くの研究を残した。李鴻章(りこうしょう)の幕僚として外交...
バシュラール【Gaston Bachelard】
[1884〜1962]フランスの科学哲学者・文学批評家。構造主義の先駆者の一人。科学的認識の獲得のために、前科学的な思考との断絶を求めた「認識論的切断」で知られる。のちには詩的想像力の領域に論を...
バジョット【Walter Bagehot】
[1826〜1877]英国の経済学者・ジャーナリスト。雑誌「エコノミスト」の主筆として活躍。著作「ロンバード街」では、イングランド銀行の最後の貸し手としての役割を論じた。他の著作に、政治学の古典...
バッターニー【al-Battānī】
[858?〜929]古代イスラムの天文学者。メソポタミア出身。天文観測を行い、太陽の遠地点運動を発見した。アル=バッターニー。
バナッハ【Stefan Banach】
[1892〜1945]ポーランドの数学者。関数解析学の創始者の一人で、バナッハ空間とよばれる抽象的な線形空間を定義した。著「線形作用素論」など。バーナハ。
ばば‐こちょう【馬場孤蝶】
[1869〜1940]英文学者・翻訳家・随筆家。高知の生まれ。本名、勝弥。辰猪(たつい)の弟。島崎藤村・戸川秋骨らと親交を結び、「文学界」同人となった。慶大教授。著「明治文壇回顧」など。
ばば‐さじゅうろう【馬場佐十郎】
[1787〜1822]江戸後期の洋学者。長崎の人。号、轂里(こくり)。名は貞由。志筑忠雄に師事。幕府天文方の蕃書和解御用(ばんしょわげごよう)に出仕し、翻訳などに活躍。著「俄羅斯語(おろしやご)...