さいじょう‐やそ【西条八十】
[1892〜1970]詩人・フランス文学者。東京の生まれ。大学在学中から「早稲田文学」に作品を掲載。のち、「赤い鳥」に多数の童謡を発表。詩集「砂金」、童謡集「鸚鵡(おうむ)と時計」など。
さいとう‐せつどう【斎藤拙堂】
[1797〜1865]江戸末期の儒学者。津藩士。名は正謙。古賀精里門下。藩の督学となり、育英に尽力。著「拙堂文集」など。
さいとう‐たけし【斎藤勇】
[1887〜1982]英文学者。福島の生まれ。東大教授、東京女子大学長、国際基督教大学教授。著作に「英詩概論」「イギリス文学史」など。昭和50年(1975)文化功労者。
さいとう‐ひこまろ【斎藤彦麿】
[1768〜1854]江戸後期の国学者。三河の人。石見(いわみ)の松平氏に仕え、江戸に住み、賀茂季鷹・伊勢貞丈・本居宣長に学んだ。著「勢語図説抄」、歌集「蓬蕽集(ほうどうしゅう)」など。
さい‐よう【蔡邕】
[132〜192]中国、後漢の文人・学者。陳留(ちんりゅう)(河南省)の人。字(あざな)は伯喈(はくかい)。琴の名手としても知られた。六経(りっけい)の文字を校定し、自ら碑に刻した。また、飛白(...
さかきばら‐こうしゅう【榊原篁洲】
[1656〜1706]江戸中期の儒学者。和泉(いずみ)の人。名は玄輔。木下順庵門下で、紀州徳川家の儒官となる。中国歴代の制度、特に明の法制を究めた。著「大明律例諺解」「易学啓蒙諺解大成」など。
さかぐち‐きんいちろう【坂口謹一郎】
[1897〜1994]農芸化学者。新潟の生まれ。東京帝大教授。学士院賞受賞、文化勲章受章。発酵菌類の研究に貢献。著作に「世界の酒」「日本の酒」など。
さかぐち‐たかし【坂口昂】
[1872〜1928]歴史学者。京都の生まれ。京大教授。欧州各国に留学。ランケの学風を受け継ぎ、世界史的視野で歴史学を論じた。著「概観世界思潮」「ルネサンス史概説」など。
さかた‐しょういち【坂田昌一】
[1911〜1970]物理学者。東京生まれ。名大教授。湯川秀樹に協力して中間子を理論的に研究。電子の自己エネルギーの発散についての理論を起こし、朝永振一郎の繰り込み理論の素地を作った。素粒子の複...
さかもと‐たろう【坂本太郎】
[1901〜1987]国史学者。静岡の生まれ。東大・国学院大教授。日本の古代史を専攻、制度史研究に業績を残した。文化勲章受章。著「大化改新の研究」「日本古代史の基礎的研究」など。