マテオ‐リッチ【Matteo Ricci】
[1552〜1610]イタリアのイエズス会宣教師。明末の中国に渡り布教に努め、徐光啓ら多くの知識人を改宗させた。また、西洋学術を紹介し、中国最初の世界地図「坤輿(こんよ)万国全図」を作る。著訳に...
まふね‐ゆたか【真船豊】
[1902〜1977]劇作家。福島の生まれ。戯曲「鼬(いたち)」で注目され、久保田万太郎に師事。第二次大戦後は笑劇(ファルス)やラジオドラマに力を注いだ。他に「裸の町」「中橋公館」など。
まやま‐せいか【真山青果】
[1878〜1948]劇作家・小説家。宮城の生まれ。本名、彬(あきら)。小栗風葉に師事し、自然主義作家として出発、のち劇作に転じ、多くの戯曲を発表。また、西鶴・馬琴などの考証にもすぐれた業績を残...
まんざん‐どうはく【卍山道白】
[1636〜1715]江戸前期の曹洞宗の僧。備後(びんご)の人。加賀大乗寺の月舟宗胡に師事。当時乱れていた法系嗣承を改めるために尽力。著「宗統復古志」など。復古道人。
みき‐きよし【三木清】
[1897〜1945]哲学者。兵庫の生まれ。京大卒。法大教授。西田幾多郎・波多野精一に学び、欧州に留学してハイデッガーに師事。帰国後、ヒューマニズムの立場から著作活動を続け、若い世代へ大きな影響...
みずはら‐しゅうおうし【水原秋桜子】
[1892〜1981]俳人。東京の生まれ。本名、豊。高浜虚子に師事。俳句雑誌「馬酔木(あしび)」を主宰し、新興俳句を推進。句集「葛飾(かつしか)」「秋苑」「霜林」、評論「現代俳句論」。
みつい‐しんな【三井親和】
[1700〜1782]江戸中期の書家。信濃または江戸の人という。細井広沢に師事。篆書(てんしょ)をよくし、寺社の額などで人気を博した。また、弓馬にもすぐれた。→親和染
みなもと‐の‐さねとも【源実朝】
[1192〜1219]鎌倉幕府第3代将軍。頼朝の次男。母は北条政子。幼名、千幡。頼家のあとを継いで将軍となったが、実権は北条氏が握った。のち右大臣となり、鶴岡八幡宮で頼家の子公暁(くぎょう)に殺...
みなもと‐の‐ためのり【源為憲】
[?〜1011]平安中期の学者・文人。源順(みなもとのしたごう)に師事。漢詩をよくした。著「三宝絵詞」「口遊(くちずさみ)」「世俗諺文」。
みやがわ‐ちょうしゅん【宮川長春】
[1682〜1752ころ]江戸中期の浮世絵師。宮川派の祖。尾張の人と伝える。通称、長左衛門。菱川師宣(ひしかわもろのぶ)・懐月堂安度(かいげつどうあんど)などの影響を受け、肉筆画に専念、艶麗な美...