いとう‐せい【伊藤整】
[1905〜1969]小説家・評論家。北海道の生まれ。本名、整(ひとし)。ジョイスの「ユリシーズ」、ローレンスの「チャタレイ夫人の恋人」を翻訳紹介。新心理主義文学を唱えた。小説「鳴海仙吉」「火の...
うめざき‐はるお【梅崎春生】
[1915〜1965]小説家。福岡の生まれ。海軍での体験を通して人間の心理を追究し、戦後文学の代表者の一人となった。「ボロ家の春秋」で直木賞受賞。他に「桜島」「日の果て」「幻化」など。
ウルフ【Adeline Virginia Woolf】
[1882〜1941]英国の女流小説家・批評家。意識の流れを重視した内面描写を特色とする心理主義派。小説「ダロウェイ夫人」「波」「灯台へ」、評論集「私だけの部屋」など。バージニア=ウルフ。
ウンセット【Sigrid Undset】
[1882〜1949]ノルウェーの女流小説家。女性心理を描いた宗教性の濃い作品で知られる。1928年、ノーベル文学賞受賞。作「クリスティン‐ラブランスダッテル」など。
エセーニン【Sergey Aleksandrovich Esenin】
[1895〜1925]ソ連の詩人。農村の出身で、ロシアの自然への愛情をこめた抒情詩を作った。社会主義革命を支持したが、心理的破綻から自殺。作「ラドウニツァ」「酒場のモスクワ」など。
エリオット【George Eliot】
[1819〜1880]英国の女流小説家。本名、メアリ=アン=エバンズ(Mary Ann Evans)。丹念な心理分析を特色とする写実的作品を書いた。著「アダム=ビード」「フロス川の水車小屋」「サ...
おおおか‐しょうへい【大岡昇平】
[1909〜1988]小説家。東京の生まれ。戦争体験をもとにした「俘虜記(ふりょき)」で作家として出発。精細な心理描写と知的な作品構成で知られる。他に「武蔵野夫人」「野火」「レイテ戦記」など。
オニール【Eugene Gladstone O'Neill】
[1888〜1953]米国の劇作家。写実心理劇から表現主義、さらに超自然主義に移り、神を見失い安住の場を求めて苦悩する人間を描いた。1936年、ノーベル文学賞受賞。作「楡(にれ)の木陰の欲望」「...
カバニス【Pierre Jean Georges Cabanis】
[1757〜1808]フランスの医学者・哲学者。感覚論を生理学的に発展させ、生理学的心理学の基礎を築いた。著「人間の肉体と精神の関係」など。
カーネマン【Daniel Kahneman】
[1934〜2024]米国とイスラエルの二重国籍をもつ心理学者・経済学者。経済学者のエイモス=トゥベルスキーとともに、経済学に心理学の手法を導入し、人間の非合理的な意思決定を理論化したプロスペク...