とみなが‐なかもと【富永仲基】
[1715〜1746]江戸中期の学者。大坂の人。字(あざな)は子仲。号、南関・謙斎。儒学・仏教・神道に精通。これらに歴史的・実証的批判を加えた。著「出定後語(しゅつじょうこうご)」「翁の文」など。
ともの‐かしゅう【友野霞舟】
[1791〜1849]江戸後期の漢詩人。江戸の人。昌平坂(しょうへいざか)学問所教授、甲府徽典館(きてんかん)学頭。字(あざな)は子玉。霞舟は号。野村篁園(こうえん)に学び、昌平坂学問所の関係者...
ともの‐ろう【伴野朗】
[1936〜2004]小説家。愛媛の生まれ。朝日新聞に入社、サイゴン支局長・上海支局長を歴任。勤務のかたわら執筆した「五十万年の死角」で江戸川乱歩賞、「傷ついた野獣」で日本推理作家協会賞受賞。他...
ともばやし‐みつひら【伴林光平】
[1813〜1864]江戸末期の勤王家・国学者。河内(かわち)の人。天誅組(てんちゅうぐみ)に加わり、中山忠光らの大和挙兵に参加、捕らえられて刑死。著「南山踏雲録」など。ばんばやしみつひら。
とやま‐まさかず【外山正一】
[1848〜1900]教育家・詩人。江戸の生まれ。号、ゝ山(ちゅざん)。英米に留学。東大総長・文部大臣などを歴任。学制の整備、育英事業に貢献。また、共著「新体詩抄」を刊行し、日本の近代詩の先駆を...
とりい‐きよなが【鳥居清長】
[1752〜1815]江戸後期の浮世絵師。江戸の人。姓は関(一説に関口)。俗称、新助、のち市兵衛。初世清満に師事し、鳥居家4代目を継承。長身で健康的ないわゆる「清長風美人」を確立。代表作「風俗東...
なかい‐しゅうあん【中井甃庵】
[1693〜1758]江戸中期の儒学者。播磨(はりま)の人。名は誠之。大坂に出て三宅石庵に朱子学を学び、懐徳堂を設立。著「不問語」「五孝子伝」など。
なかじま‐ひろたり【中島広足】
[1792〜1864]江戸後期の国学者・歌人。肥後の人。号、橿園(かしぞの)。長崎に住んだ。独学で本居宣長父子の学を継承。のち肥後藩の藩校の国学教授。著「詞玉緒(ことばのたまのお)補遺」「橿園集...
ながい‐うた【長井雅楽】
[1819〜1863]江戸末期の長州藩士。名は時庸(ときつね)。開国・公武合体を建言して藩是として採用されたが、尊攘派の台頭により失脚、切腹を命ぜられた。
ながさわ‐ろせつ【長沢蘆雪】
[1754〜1799]江戸中期の画家。山城の人。名は政勝、または魚(ぎょ)。字(あざな)は氷計。円山応挙(まるやまおうきょ)の門下。奇抜な構図と奔放な筆致で障壁画を多く残した。作、厳島神社の絵馬...