シムノン【Georges Simenon】
[1903〜1989]フランスの小説家。ベルギーの生まれ。推理小説・心理小説などで幅広く活躍。特に、メグレ警部を主人公とするシリーズは有名。
しもだ‐かげき【志茂田景樹】
[1940〜 ]小説家。静岡の生まれ。本名、下田忠男。推理小説を始めとして、ユーモア小説・歴史ものなど幅広い作品で人気を集める。「黄色い牙(きば)」で直木賞受賞。他に「やっとこ探偵」「汽笛一声」など。
セイヤーズ【Dorothy Leigh Sayers】
[1893〜1957]英国の女流推理作家。貴族探偵ピーター=ウィムジーが活躍する推理小説で人気を博した。ダンテの「神曲」の英訳を手がけたほか、中世文学の研究にも業績を残した。作「ナインテーラーズ...
たかぎ‐あきみつ【高木彬光】
[1920〜1995]推理作家。青森の生まれ。本名、誠一。江戸川乱歩の推奨で「刺青殺人事件」が刊行されデビュー。「能面殺人事件」で探偵作家クラブ賞(現、日本推理作家協会賞)受賞。他に「成吉思汗(...
たかはし‐かつひこ【高橋克彦】
[1947〜 ]小説家。岩手の生まれ。浮世絵研究家として美術館に勤務した後、執筆活動に入る。江戸時代に対する深い知識を生かした時代物の推理小説の他、怪奇小説、SF、ミステリーなどを幅広く手がける...
たきがわ‐きょう【多岐川恭】
[1920〜1994]小説家。福岡の生まれ。本名、松尾舜吉。本格推理小説、時代小説、ミステリー、SFなど広い分野で作品を発表。巧みなストーリー展開と綿密な性格描写で多くの読者を得た。「落ちる」で...
たなか‐こみまさ【田中小実昌】
[1925〜2000]小説家。東京の生まれ。戦後の混乱期に風俗の世界に身を投じ、さまざまな職業を体験する。飄々(ひょうひょう)としたユーモラスなタッチの中に人間の悲しさを描き出した。「浪曲師朝日...
たむら‐りゅういち【田村隆一】
[1923〜1998]詩人。東京の生まれ。第二次大戦後、鮎川信夫らと「荒地」を創刊。戦後詩の旗手として活躍。「言葉のない世界」で高村光太郎賞、「詩集1946〜1976」で無限賞、「奴隷の歓び」で...
チェスタートン【Gilbert Keith Chesterton】
[1874〜1936]英国の小説家・批評家。カトリックの立場から、警句・逆説を駆使した文明批評を行った。また、ブラウン神父を探偵役とした推理小説のシリーズでも有名。評論「ディケンズ論」など。
チャンドラー【Raymond Chandler】
[1888〜1959]米国の推理小説家。私立探偵マーロウを主人公とする一連の作品でハードボイルド派の代表的存在となった。作「大いなる眠り」「長いお別れ」など。