いけだ‐きかん【池田亀鑑】
[1896〜1956]国文学者。鳥取の生まれ。東大教授。平安文学、特に源氏物語の文献学的研究に業績がある。著「源氏物語大成」「伊勢物語に就きての研究」など。
こきでん‐の‐にょうご【弘徽殿の女御】
源氏物語の登場人物。 桐壺帝の女御。朱雀院の母。帝に愛された桐壺の更衣をねたみ、その子の光源氏につらく当たる。弘徽殿の大后(おおきさき)。
頭中将(とうのちゅうじょう)の娘。柏木の妹。冷泉帝...
さいとう‐さねもり【斎藤実盛】
[?〜1183]平安末期の武将。越前の人。保元の乱・平治の乱には源義朝に従って戦功があったが、義朝の戦死後は平宗盛・維盛に仕えた。のち、北陸で源義仲と戦って戦死。その際、老年を隠すために白髪を黒...
しまづ‐ひさもと【島津久基】
[1891〜1949]国文学者。鹿児島の生まれ。東大教授。源氏物語や中世の説話・物語文学の研究に貢献した。著「対訳源氏物語講話」「義経伝説と文学」など。
たいら‐の‐のりつね【平教経】
[1160〜1185]平安末期の武将。教盛の子。能登守。勇猛で、源義仲の軍を水島に破り、屋島の戦いでは佐藤継信を射殺。壇ノ浦の戦いで源義経を取り逃がして入水。
ときわ‐ごぜん【常盤御前】
源義経の母。近衛天皇の中宮九条院の雑仕(ぞうし)であったが、源義朝の妾となり、今若・乙若・牛若(義経)を生んだ。義朝の死後、母と子の赦免を条件に平清盛の妾となり、のち、藤原長成に嫁したと伝えられ...
はやし‐ちゅうしろう【林忠四郎】
[1920〜2010]宇宙物理学者。京都の生まれ。東京帝大卒業後、京大で研究に従事。ビッグバン後の元素の起源、太陽系の起源、星の進化の研究などで功績がある。昭和61年(1986)文化勲章受章。
みなもと‐の‐よりまさ【源頼政】
[1104〜1180]平安末期の武将。通称、源三位(げんさんみ)入道。白河法皇・後白河天皇に仕え、保元・平治の乱に功をあげた。のち、以仁王(もちひとおう)と平氏追討を企てたが、事前に発覚して宇治...
もとおり‐のりなが【本居宣長】
[1730〜1801]江戸中期の国学者。国学の四大人の一人。伊勢の人。号、舜庵(春庵)・鈴屋(すずのや)。京都に出て医学を修める一方、源氏物語などを研究。のち賀茂真淵に入門、古道研究を志し、「...
れいぜい‐いん【冷泉院】
嵯峨天皇が弘仁年間(810〜824)に後院として京都の堀川西に造営した御殿。のち、里内裏ともなった。れいぜんいん。
源氏物語中の人物。桐壺帝の第10皇子。実は藤壺(ふじつぼ)と光源氏との間の...