たにざき‐せいじ【谷崎精二】
[1890〜1971]小説家・英文学者。東京の生まれ。潤一郎の弟。はじめ文芸同人雑誌「奇蹟」に、のち「早稲田文学」に作品を発表する。小説に「離合」「地に頰つけて」など。また、ポーの翻訳なども手がけた。
たむら‐あきこ【田村秋子】
[1905〜1983]新劇女優。東京の生まれ。本姓、伴田。夫の友田恭助と築地座を結成、戦後は文学座に出演した。主演作に「ヘッダ=ガブラー」「ママの貯金」など。
たむら‐こまじろう【田村駒治郎】
[1904〜1961]実業家。大阪の生まれ。関西の繊維問屋田村駒、太陽レーヨンの社長。財力を生かしてプロ野球球団の経営に参画。昭和25年(1950)松竹ロビンスのオーナーとなり、セリーグ初優勝を...
たむら‐としこ【田村俊子】
[1884〜1945]小説家。東京の生まれ。本名、佐藤とし。幸田露伴に師事し、同門の小説家田村松魚と結婚。男女の相克の世界を官能的に描いた。作「あきらめ」「木乃伊(ミイラ)の口紅」など。
たやす‐むねたけ【田安宗武】
[1715〜1771]江戸中期の国学者・歌人。徳川吉宗の子。田安家を興す。荷田在満(かだのありまろ)・賀茂真淵(かものまぶち)を召し抱えて国学を学ぶ。万葉調の歌人としても有名。著「歌体約言」「...
たやま‐かたい【田山花袋】
[1871〜1930]小説家。群馬の生まれ。本名、録弥。「文章世界」の主筆となり、平面描写論を主張、「蒲団」「生」などで自然主義文学の代表作家の一人となった。ほかに「田舎教師」「時は過ぎゆく」「...
つるや‐なんぼく【鶴屋南北】
歌舞伎狂言作者。3世までは俳優。 (4世)[1755〜1829]江戸の人。大(おお)南北ともいう。本名、伊之助または勝次郎。別号、姥尉輔(うばじょうすけ)。初世桜田治助に学んで桜田兵蔵と称し、...
てい‐せいこう【鄭成功】
[1624〜1662]中国、明末・清初の武将。鄭芝竜(しりゅう)の長男で、母は日本人。長崎の生まれ。本名、森(しん)。字(あざな)は大木。日本名、田川福松。南明の隆武帝(唐王)より朱姓を賜り、「...
とよとみ‐ひでより【豊臣秀頼】
[1593〜1615]安土桃山時代の武将。秀吉の次男。6歳で家督を相続、前田利家に養育されたが、関ヶ原の戦いののち、摂津・河内(かわち)・和泉(いずみ)60余万石の大名におとされた。のち、徳川秀...
なかの‐こうじ【中野孝次】
[1925〜2004]独文学者・小説家・評論家。千葉の生まれ。「ブリューゲルへの旅」で日本エッセイストクラブ賞、「麦熟るる日に」で平林たい子文学賞、「ハラスのいた日々」で新田次郎文学賞、「暗殺者...