たつみ‐りゅうたろう【辰巳柳太郎】
[1905〜1989]俳優。兵庫の生まれ。本名、新倉武一。豪放な芸風で、島田正吾とともに新国劇を支えた。当たり役は「国定忠治」「月形半平太」など。
たてまつ‐わへい【立松和平】
[1947〜2010]小説家。栃木の生まれ。本名、横松和夫。早稲田大学在学中から創作をはじめる。卒業後、種々の職業を経験し、宇都宮市役所に勤務したのち作家活動に専念。「道元禅師」で泉鏡花文学賞受...
ちかまつ‐はんじ【近松半二】
[1725〜1783]江戸中期の浄瑠璃作者。大坂の人。儒学者穂積以貫(ほづみこれつら)の子。2世竹田出雲の門人。その作の多くは合作であったが、舞台技巧にすぐれていた。代表作「奥州安達原」「本朝廿...
ちくでん【竹田】
⇒田能村竹田(たのむらちくでん)
つたや‐じゅうざぶろう【蔦屋重三郎】
[1750〜1797]江戸後期の出版業者。江戸の人。本名、喜多川柯理(からまる)。号、耕書堂。通称、蔦重(つたじゅう)。狂名、蔦唐丸(つたのからまる)。大田南畝・山東京伝らと親交があり、多くの洒...
つだ‐うめこ【津田梅子】
[1864〜1929]教育家。江戸の生まれ。日本最初の女子留学生として、満7歳で岩倉具視遣外使節に同行して渡米。帰国後、華族女学校・女子高等師範学校教授。明治33年(1900)女子英学塾(のちの...
つだ‐すけなお【津田助直】
江戸前期の刀工。近江(おうみ)の人。通称、孫太夫。2世津田助広の門人。近江守と称した。生没年未詳。
つちだ‐きょうそん【土田杏村】
[1891〜1934]思想家・評論家。新潟の生まれ。本名、茂(つとむ)。麦僊(ばくせん)の弟。西田幾多郎に師事。雑誌「文化」を発刊し、文明評論を展開。著「国文学の哲学的研究」「マルキシズム批判」など。
つなしま‐りょうせん【綱島梁川】
[1873〜1907]思想家・評論家。岡山の生まれ。本名、栄一郎。「早稲田文学」の編集に従事。胸を病んでから神秘的宗教観に基づく随想を発表、当時の青年層に影響を与えた。著「病間録」「回光録」など。
ツルゲーネフ【Ivan Sergeevich Turgenev】
[1818〜1883]ロシアの小説家。人道主義に立って社会問題を取り上げる一方、叙情豊かにロシアの田園を描いた。二葉亭四迷の訳で早くから日本に紹介された。作「猟人日記」「ルージン」「父と子」など...