かのう‐さくじろう【加能作次郎】
[1885〜1941]小説家。石川の生まれ。自然主義の流れをくむ自伝的・身辺雑記的心境小説を書いた。作「厄年」「世の中へ」「乳の匂ひ」など。
かりや‐えきさい【狩谷棭斎】
[1775〜1835]江戸後期の考証学者。江戸の人。本姓は高橋。名は望之。日本の古典の考証・注解や金石文の収集などに業績を残した。著「日本国現報善悪霊異記攷証」「古京遺文」「箋注倭名類聚抄(せん...
しまだ‐せいじろう【島田清次郎】
[1899〜1930]小説家。石川の生まれ。大正8年(1919)に刊行した長編小説「地上」がベストセラーとなったが、精神を病み療養中に病死した。
しみず‐もとよし【清水基吉】
[1918〜2008]小説家・俳人。東京の生まれ。「雁立(かりたち)」で芥川賞受賞。他に「白河」「夫婦万歳」など。俳句は石田波郷(はきょう)に師事し、俳誌「鶴」に参加。俳誌「日矢」を創刊、主宰。...
しゃ‐あん【謝安】
[320〜385]中国、東晋の政治家。陽夏(河南省)の人。字(あざな)は安石。博識で行書をよくし、王羲之らと親交があった。前秦の苻堅(ふけん)が大軍を率いて侵攻したとき、弟の謝石や甥の謝玄ととも...
しゃ‐げん【謝玄】
[343〜388]中国、東晋の武将。謝安の甥。字(あざな)は幻度。謝安の推薦で建武将軍となり、383年の淝水(ひすい)の戦いで、謝安・謝石とともに前秦の苻堅(ふけん)の大軍を壊滅させた。
しゃ‐せき【謝石】
[327〜388]中国、東晋の武将。陽夏(河南省)の人。謝安の弟。字(あざな)は石奴。征討大都督として、383年の淝水(ひすい)の戦いで甥の謝玄とともに前秦の苻堅(ふけん)の大軍を壊滅させた。
シャンポリオン【Jean-François Champollion】
[1790〜1832]フランスのエジプト学者。ロゼッタ石により古代エジプト文字の解読に成功。文法書・辞書を著し、エジプト学の父と称される。
シュティフター【Adalbert Stifter】
[1805〜1868]オーストリアの小説家。精密な自然描写のうちに人間性の問題を追究した。作「石さまざま」「晩夏」など。
しゅんおく‐みょうは【春屋妙葩】
[1312〜1388]南北朝時代の臨済宗の僧。甲斐の人。伯父の夢窓疎石に参禅。天竜寺・南禅寺などの住持を経て、初代僧録司となった。足利義満の政治的顧問の立場にあり、相国寺建立に協力。また、五山版...