いまい‐じかん【今井似閑】
[1657〜1723]江戸中期の国学者。京都の人。下河辺長流(しもこうべちょうりゅう)、契沖に学び、万葉集を研究。著「万葉緯」「逸風土記」など。
おもだか‐ひさたか【沢瀉久孝】
[1890〜1968]国文学者。三重の生まれ。万葉集の研究に専念し、訓詁注釈に業績を残した。著「万葉集注釈」「万葉の作品と時代」「万葉古径」など。
かさ‐の‐いらつめ【笠女郎】
女流万葉歌人。万葉集中に、大伴家持(おおとものやかもち)に贈った短歌29首がある。生没年未詳。
かもち‐まさずみ【鹿持雅澄】
[1791〜1858]江戸後期の国学者・歌人。土佐の人。号は、古義軒、山斎。土佐に住み、ほとんど独学で万葉集を中心に上代国語の研究を進めた。著「万葉集古義」「山斎集」など。
がもう‐うじさと【蒲生氏郷】
[1556〜1595]安土桃山時代の武将。近江(おうみ)の人。初名は賦秀(やすひで)。キリスト教に入信。織田信長・豊臣秀吉に仕え、九州征伐・小田原征伐の功により会津42万石(のち92万石)を領した。
しもこうべ‐ちょうりゅう【下河辺長流】
[1627〜1686]江戸前期の歌人・国学者。大和の人。歌道の伝統主義の打破を主張し、万葉集の注釈・研究に新風を示した。著「万葉集管見」「林葉累塵集」「晩花集」。
せんがく【仙覚】
[1203〜?]鎌倉時代の万葉学者。常陸(ひたち)の人。天台宗の僧で、鎌倉新釈迦堂の権律師(ごんのりっし)。万葉集の研究に志し、その校訂・訓点・注釈などに画期的な業績を残した。著「万葉集註釈(仙...
なが‐の‐おきまろ【長奥麻呂】
7世紀ころの万葉歌人。名は意吉麻呂・興麻呂とも書く。万葉集に短歌14首を残す。生没年未詳。
ヘラクレイトス【Hērakleitos】
[前540ころ〜前480ころ]古代ギリシャの哲学者。万物は「ある」ものではなく、反対物の対立と調和によって不断に「なる」ものであり、その根源は火であると主張した。その学説は、万物流転説とよばれる。
ホッブズ【Thomas Hobbes】
[1588〜1679]英国の哲学者・政治思想家。自然主義・唯物論・唯名論の立場に立つ。政治論では、社会の自然状態を「万人の万人に対する戦い」ととらえ、人間は、相互に契約を結んで一つの意志に服従す...