まさか/よもや の解説 - 小学館 類語例解辞典

まさか/よもや の共通する意味

ある事態の生じる可能性を強く否定したり、実現することが意外だと思う気持ちを表わす。

英語表現 never

国語辞書で調べる まさか よもや

まさか/よもや の使い方

まさか 【副】
▽まさか彼がそんなことをするとは思わなかった ▽まさか君のせいだともいえないし ▽まさか私がそんなところへ行くはずがないでしょう
よもや 【副】
▽よもや君が知っていることはあるまいと思っていた ▽よもや恩を仇(あだ)で返すような事はいたしません

まさか/よもや の使い分け

二語とも、打消や反語の表現を伴って使われ、まったく意外である、容易には信じられないという気持ちを表わす。
「よもや」は、話し手自身の事に言及する場合、その判断が過去になされたことについては用いられるが、現在の判断についてはあまり用いられない。これに対し、「まさか」はいずれの場合にも用いることができる。
「よもや」には、「よもやそんな事はいたしません」のように、目上の人に向かって、自分の強い否定の意思を述べるときに用いる用法がある。これは「絶対に」という意味に近いものである。
「まさか」には、「これは偽物だまさか」のように、感動詞的な応答の用法がある。

まさか/よもや の関連語

万万 【副】
万が一にも。否定表現を伴って、決して…ないの意で用いられる。「万万断られることはあるまい」

まさか/よもや の類語対比表

…勝つとは思わなかった…の逆転負け…私がそんなことをするはずがないだろう…そのような悪事はいたしません
まさか
よもや

カテゴリ

#人間の性質#思考