乱れ飛ぶ/飛び交う/飛び違う の解説 - 小学館 類語例解辞典

乱れ飛ぶ/飛び交う/飛び違う の共通する意味

何かが入り乱れて飛ぶ。

英語表現 to fly about

国語辞書で調べる 乱れ飛ぶ 飛び交う 飛び違う

乱れ飛ぶ/飛び交う/飛び違う の使い方

乱れ飛ぶ 【バ五】
▽蛍が乱れ飛ぶ ▽札束が乱れ飛ぶ ▽デマが乱れ飛ぶ
飛び交う 【ワ五】
▽つばめが飛び交う ▽罵声(ばせい)が飛び交う
飛び違う 【ワ五】
▽二羽のつばめが軒先で飛び違った

乱れ飛ぶ/飛び交う/飛び違う の使い分け

「乱れ飛ぶ」は、多数のものがあちらこちらと入り乱れて飛ぶ意。実際に空中を飛ぶ場合も、情報などが行き交うことを比喩(ひゆ)的にいう場合もある。「飛び交う」「飛び違う」が、互いに行き違ってという意をもつのに対し、「乱れ飛ぶ」には、交差するという意味は必ずしも含まれていない。
「飛び交う」は、多数のものが入り乱れ、行き違って飛ぶ意。「乱れ飛ぶ」同様、目に見えるようなものが空中で行き来する場合にも、また、言葉・情報などが行き交うことを比喩的にいう場合にもいう。
「飛び違う」は、互いに飛んできて行き違う意。具体的な動きを表わし、主体は、実際に目に見えるようなものに限られる。「乱れ飛ぶ」「飛び交う」が、ある程度持続的な状態をいうのに対し、「飛び違う」は、瞬時的な動きをいうことに重点があるので、「飛び違う瞬間」「飛び違いざま」といった言い方も可能である。

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