そうすると/それなら/そうしたら/それでは の解説 - 小学館 類語例解辞典

そうすると/それなら/そうしたら/それでは の共通する意味

前の事柄を前提として認めた上で、それについての状況、あるいは判断を示す語。

英語表現 then

国語辞書で調べる そうすると それなら そうしたら それでは

そうすると/それなら/そうしたら/それでは の使い方

そうすると 【接続】
▽ドアを開けた。そうすると知らない人が立っていた ▽予算が二倍になると仮定する。そうすると赤字は三年後に解消できるはずだ
それなら 【接続】
▽「代表者を決めなければならない」「それなら私はAさんを推薦します」 ▽電車はもうとっくに終わってしまった。それなら歩いて帰ろう
そうしたら 【接続】
▽病気で三日間休んだ。そうしたら、皆が見舞いに来てくれた ▽宝くじが当たったとする。そうしたら、あなたはまず何が買いたいか
それでは 【接続】
▽彼女はいつも一人で苦労している。それでは不公平だ ▽「兄は昭和三十年生まれです」「それでは私の兄と同じ年です」 ▽それでは、やってみましょう ▽それでは本題に入ります

そうすると/それなら/そうしたら/それでは の使い分け

「そうすると」は、前の文の状況を受けて、自然に、あるいは当然、後の文の状態になるということと、後の文で予想外の事態が生じたことの両方を表わす。どちらの場合も、「そうしたら」と置き換えることは可能だが、表例のように後の文に意志を表わす表現が来るときは、「そうすると」は用いられない。
「そうしたら」は、口語では、「そしたら」の形でも使う。
「それなら」は、そうであるならば、の意で、「それならば」の形でも使う。したがって、「それなら」には仮定の意が含まれ、「それでは」にくらべて仮定性が強いといえる。たとえば、「X熱っぽくて行かれそうもないなYそれなら代わりの人を探そうか」では、「それなら」は、Xが、もし行かれないなら(ば)という立場に立っているが、「それなら」を「それでは」に置き換えると、Yは、Xが行かれないという前提に立っていると考えられる。
「それでは」は、仮定性のない確定した事柄について用いる。たとえば、「質問はありませんね。それでは終わりましょう」では、「それでは」を「それなら」に置き換えることは、不自然である。また、「それでは」は、「それでは本題に入りましょう」のように、物事の区切りや場面転換のためにも使われる。口語では、「それじゃあ」の形でも使う。

そうすると/それなら/そうしたら/それでは の関連語

では 【接続】
「それでは」の略。口語では、多く、「じゃあ」となる。「K大出身ですか。ではX先生をご存じですか」「では次の方どうぞ」

そうすると/それなら/そうしたら/それでは の類語対比表

社長の帰国は明晩だ。…出社はあさってになるだろう行く人がだれもいない。…私が行こう皆で文句を言った。…条件は改善された今日の授業はここまで。…終わりましょう
そうすると
それなら
そうしたら
それでは

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#事柄・性質#原因・結果