あたりさわり【当(た)り障り】
他に悪い影響を与える事柄。差し障り。「—のない話題を選ぶ」 [補説]多くは「当たり障りがない」「当たり障りのない」の形で使う。
あたりどし【当(た)り年】
1 農作物の収穫量の特に多い年。「桃の—」 2 特によいことが多く、思いどおりになる年。「結婚はする、課長にはなる、全く君の—だ」 [補説]2は、よいことの多くある年について言うのが本来の使い方だが、近年では「台風の当たり年」などと言うこともある。
あたりばこ【当(た)り箱】
「硯箱 (すずりばこ) 」の忌み詞。「すずり」の「すり」を嫌っていう。
あたりはずれ【当(た)り外れ】
予想や予報などが当たることと外れること。また、物事が成功したり、失敗したりすること。「—の少ない商売」
あたりばち【当(た)り鉢】
「擂 (す) り鉢」の忌み詞。「すり」を嫌っていう。
あたりび【当たり日】
何かが起こるその日。その事に出くわす日。「わらはやみをして、—(=発熱ノ日)に侍りつれば」〈大鏡・序〉
あたりぼう【当(た)り棒】
「擂 (す) り粉木 (こぎ) 」の忌み詞。「すり」を嫌っていう。
あたりまえ【当(た)り前】
[名・形動]《「当然 (とうぜん) 」の当て字「当前」を訓読みにして生まれた語》 1 そうあるべきこと。そうすべきこと。また、そのさま。「怒って—だ」 2 普通のこと。ありふれていること。また、そのさま。並み。ありきたり。「ごく—の人間」「—の出来」
あたりみ【当(た)り身】
「擂 (す) り身」の忌み詞。「すり」を嫌っていう。
あたりめ【当(た)りめ】
「鯣 (するめ) 」の忌み詞。「する」を嫌っていう。