いつかがえり【五日帰り】
結婚後、5日目に嫁が里帰りすること。近世の習俗。「—におふくろの異見」〈浮・織留・二〉
いつかしら【何時かしら】
[副]《「いつか知らぬ」の変化した語》いつのまにか。知らないうちに。「—夜が明けていた」
いつかねつ【五日熱】
リケッチアの一種がシラミの媒介で感染し、約5日間隔の発熱、下肢の痛みなどを呈する病気。第一次大戦中に欧州戦線で流行した。塹壕 (ざんごう) 熱。
いつかのせちえ【五日の節会】
奈良時代以後、朝廷年中行事の一。毎年5月5日に天皇が武徳殿に出て、群臣に宴を賜り、あとに騎射が催される。参列する人々は菖蒲 (あやめ) を鬘 (かずら) につけた。平安時代後期には衰えた。端午の節会。いつかのせち。
いつかは【何時かは】
[副] 1 (「いつか」を強めた気持ちで)将来の事に対する、かなり確かな推量・意志を表す。そのうち、きっと。いずれ必ず。「—社長のいすに座るだろう」「人間は—死ぬものだ」 2 疑問を表す。いつ。「忍び音を—聞かむけふも過ぎなば」〈和泉式部日記〉 3 反語を表す。いつ…か。「忘られてしばしまどろむ程もなく—君を夢ならでみむ」〈拾遺・哀傷〉