衣紋を繕う
衣服・装束に乱れがないよう心を配る。また、衣服の着崩れを整える。「須賀は—・って、…すたすたと歩き出した」〈円地・女坂〉
えもんかがみ【衣紋鏡】
服装を整えるために用いる鏡。姿見 (すがたみ) 。
えもんかけ【衣紋掛(け)】
1 短い棒の中央にひもをつけ、衣服の肩・袖を通してつるしておくもの。 2 衣桁 (いこう) 。
えもんかた【衣紋方】
公家・武家で、故実に従った装束の着用指導に当たる役。
えもんけ【衣紋家】
公家や武家の装束の着装法などをつかさどった家。山科 (やましな) 家・高倉家など。
えもんざお【衣紋竿】
衣服をかけるさお。《季 夏》
えもんだけ【衣紋竹】
竹製の衣紋掛け。《季 夏》「抜衣紋して衣 (きぬ) かかる—/虚子」
えもんつき【衣紋付き】
衣服の着方。着こなし。衣装つき。「背向きに頸 (うなじ) を捻じて、—を映した時」〈鏡花・婦系図〉
えもんながし【衣紋流し】
蹴鞠 (けまり) の余興の一。立ちながらからだをかがめて、一方の腕にのせた鞠を転がして後ろ襟から他方の腕に渡らせるもの。
えもんのじん【衛門の陣】
衛門府の官人の控え所。左衛門の陣は建春門に、右衛門の陣は宜秋門 (ぎしゅうもん) の内にあった。